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268 2035年の保健医療ビジョンへの提案・意見〜タバコ対策を最重要の一つに据えたビジョンを
2015/5/14(木)19:50 - smokefree - 5500 hit(s)

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“塩崎大臣へ、私のアイディア2035”(「2035年の保健医療」に関する提案・意見の募集)について
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/hokabunya/shakaihoshou/hokeniryou2035/opinion/
〜平成27年5月20日(水)まで

2035年を見据えた保健医療政策のビジョンとその道筋を示すため、国民の健康増進、保健医療システムの持続可能性の確保、保健医療分野における国際的な貢献、地域づくりなどの分野における戦略的な取組に関する検討を行うことを目的として、現在「保健医療2035」策定懇談会を開催し検討を進めております。
20年後の保健医療ビジョンについて国民の皆様の声をお聞かせいただきたく、御提案・御意見を募集させていただきます。

に以下の提案・意見を送りました。  子どもに無煙環境を推進協議会


タバコ対策を健康づくりの最重要の一つに据えた健康戦略・長期ビジョンが必須かつ不可欠です

1.2035年(20年後)の保健医療ビジョン、ということですが、5年後のビジョンでさえ提示されていないのに、20年後、が建設的かどうか判りませんし、その頃にはもしかして、タバコは絶滅種になりかけていることかも知れません。しかし我が国で受動喫煙の危害が社会問題となり、とりわけ平山雄先生の国際的な受動喫煙による妻の肺癌死リスク論文が公表されて30数年を経て、なお受動喫煙の危害リスクを国民の約82%が被っている現状があり、抜本的な対策は未だ遅々として進んでいません。

2.2012年に決められた国の「がん対策推進基本計画」及び「健康日本21計画(第二次)」では、喫煙に関わる数値目標として、以下が盛り込まれています。
(1)成人の喫煙率の低下(喫煙をやめたい人がやめる)
 19.5%(2010年)→12.2% 目標(2023年)
(4)受動喫煙(行政機関・医療機関・職場・家庭・飲食店)の割合の低下(受動喫煙の機会を有する者の減少)
 (行政機関2008年17%、医療機関2008年13%、職場2011年64%、家庭2010年11%、飲食店2010年50%)
 →行政機関 0% 医療機関 0% 目標(2023年)
  職場 受動喫煙の無い職場の実現目標(2020年) 家庭 3%、飲食店 15%目標(2023年)

3.このうち、職場 受動喫煙の無い職場の実現目標(2020年)、家庭 3%、飲食店 15%目標(2023年)の実現はかなり危うく、タバコ規制枠組条約に則り、受動喫煙の危害が零となるより高度な戦略・戦術が必要とされています。

4.喫煙により、平均寿命は、非喫煙者に比べ10〜12年短くなるとのエビデンスがあり、健康寿命はそれ以上に短くなる(数年以上;認知症などの要因ともなっている)とされています。また、最近の日本国内調査によれば、増加が懸念されているメタボリック症候群の4割以上が喫煙に起因していることが明らかになっています。全体的に、がんは勿論、循環器疾患、糖尿病、慢性腎臓病、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、周産期異常、喘息や呼吸器疾患、歯周病・口内炎や舌がん・食道がんなど凡そ万病の元ですので、それらによる経済的損失や過剰な医療費を抑制する医療費適正化の観点からも、タバコ対策を健康づくりの最重要の一つに据えた健康戦略・長期ビジョンが必須かつ不可欠です。

5.国民の健康増進のために、「受動喫煙の危害防止法」の制定はもちろん、「たばこ事業法」の改廃と所管替えを含めたタバコ規制法制定のための健康戦略・保健医療ビジョンを期待しています。


〔ツリー構成〕

【268】 2035年の保健医療ビジョンへの提案・意見〜タバコ対策を最重要の一つに据えたビジョンを 2015/5/14(木)19:50 smokefree (2796)
┣【269】 2035年の保健医療ビジョンへの提案・意見〜タバコ対策を最重要の一つに据えたビジョンを/結果 2015/5/30(土)00:26 smokefree (358)
┣【270】 2035年の保健医療ビジョンの提言書の公表 2015/6/9 2015/6/25(木)14:56 smokefree (1688)

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