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208 「第2次大阪府健康増進計画(案)」(及びがん対策)に対する府民意見等の募集への意見
2013/2/7(木)21:00 - smokefree - 9484 hit(s)

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「第二期大阪府がん対策推進計画(案)」に対する府民意見等の募集について 2/15まで
http://www.pref.osaka.jp/hodo/index.php?site=fumin&pageId=12276
http://www.pref.osaka.jp/kenkozukuri/keikaku/2013keikaku.html

「第2次大阪府健康増進計画(案)」に対する府民意見等の募集について 2/19まで
http://www.pref.osaka.jp/hodo/index.php?site=fumin&pageId=12400
https://www.pref.osaka.jp/kenkozukuri/kenkouzousinkeikaku/2013keikaku.html

へ以下の意見・提案を送りました。  子どもに無煙環境を推進協議会


【全般にわたって「タバコ対策・喫煙対策」の重要性に敷衍されていることを評価します】

1.喫煙及び受動喫煙が、早期死亡(損失寿命は数年以上)、健康寿命の短縮(数年以上;認知症などの要因ともなっている)など、健康破壊に第一の要因になっているエビデンスが蓄積していて、活用可能なあらゆる機会を通してその周知・対策徹底をはかっていく必要があります。このことは長年に亘って指摘されてきたことです。

2.今回の「第2次大阪府健康増進計画(案)」(及び「第二期大阪府がん対策推進計画(案)」)で、全般・随所にわたって「タバコ対策・喫煙対策」の重要性に敷衍されていることは正しくも良いことと思います。例えば、以下のように多数が列挙されており、このことは、健康増進計画及びがん対策推進計画で、「タバコ対策・喫煙対策」を最重点目標に取り上げ全力投入していくべきことが求められています。是非にその方向でよろしくお願いします。

・32ページ「府の基本的な方向を踏まえた取組とは、栄養、たばこ、休養等の各分野において、個人の生活習慣や社会環境の改善のために取組み、その結果、がんや循環器疾患といったNCD の予防やこころの健康の推進を図り、それらの健康指標が改善されることで、「健康寿命の延伸と健康格差の縮小」を実現していくというものです。」
・33ページ「さらに「NCD対策として、影響が大きいたばこ対策と高血圧対策を特に重点化しつつ、他の取組とともに総合的に推進する」こととします。」「NCDに対処するためには、喫煙、食生活の改善、運動、飲酒などの生活習慣改善に向けた発症の予防とともに、…」
・34ページ「本計画においては、NCD対策として、影響が大きいたばこ対策と高血圧対策を特に重点化しつつ、他の取組とともに総合的に推進することとします。」
「たばこの消費を継続的に減らすことによって、喫煙が起因となるがんや循環器疾患等による死亡を減らし、その減少により経済的損失や過剰な医療費を抑制でき医療費適正化の観点からもたばこ対策は重要です。たばこ対策では、たばこによる健康影響について啓発を推進するとともに、従来学校や病院、官公庁等を優先的に実施してきた受動喫煙防止対策の取組を、条例やガイドラインに基づき、民間施設や屋外を含め、広く公共の場における受動喫煙防止を推進します。さらに、喫煙者に対しては、健診やがん検診等の場での禁煙サポ−トを推進します。」
・40ページ「循環器疾患の発症予防には、高血圧、喫煙、脂質異常症、糖尿病などの危険因子を管理することが重要です。」
「喫煙は糖尿病の発症並びに合併症の発症の原因となることから禁煙も重要です。」
・41ページ「慢性腎臓病(CKD)では、それぞれの病期に応じた治療が必要であり、尿蛋白や、腎機能を反映する指標である糸球体濾過量(GFR)の把握が大切です。生活習慣では、肥満や喫煙をはじめ、運動不足や不十分な睡眠などの改善が必要です。」
・46ページ「COPD(慢性閉塞性肺疾患)は、主な原因が長期に渡る喫煙習慣であり、禁煙により予防が可能で、早期に発見、治療することで、リスクと負担を大幅に軽減することが可能な疾患であることから、取組については「たばこ」に対する取組に準じます。」
・59ページ「喫煙者は歯周病にかかりやすく、一旦かかると悪化が早く、治り難く、治っても再発しやすいことも指摘されています。」


【5.9のタバコに特化して、以下意見・提案を申し述べます。】

(1)正しい知識の普及啓発、について、乳幼児・保育園・幼稚園の園児の父・母・同居家族に喫煙者が多いと報告されています。
(例えば、24歳以下の妊婦、喫煙率1割 環境省調査、夫は6割
 http://www.asahi.com/national/update/0124/TKY201301230568.html
 妊娠中の喫煙は低体重など赤ちゃんへのリスクが指摘されているのに、たばこを吸う妊婦が24歳以下では1割もいることがわかった。その夫は6割以上にのぼる。環境省の「子どもの健康と環境に関する全国調査」(エコチル調査)の中間報告で23日公表された。
 全国約3万3千人の妊婦を調べたところ、5%が「現在も吸っている」と回答した。年代別では24歳以下が10%と最も多かった。妊婦の夫約3万2千人の喫煙率は全体で45%。24歳以下の妊婦がいる夫は63%だった。これだけの規模で妊婦とその夫を対象にした喫煙率の調査は全国で初めて。)
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保育園の前などで喫煙をしている母親などの姿は珍しくありません。これら保護者への禁煙促進の働きかけや啓発・講習等に焦点を絞ったプログラムが望まれると考えます。

(2)禁煙サポートの推進で、特定健診やがん検診等の場で、とのことですが、これらは40歳以上であったりで、より若い20歳前〜30歳代への禁煙サポートに重点を置いたやり方が求められています。(上記の1項も関連させて)

(3)禁煙サポートについて、禁煙治療の保険適用施設の増加目標もさることながら、「禁煙治療の保険受診者数の目標値」を設定しては(例えば喫煙者の○%以上を設定するとか)。

(4)上記の保険適用については、喫煙指数が200以上などの制約があって、若い世代は適用外になるなど禁煙サポート上不備となっているので、この制限の撤廃を大阪府としても国に要請いただきたいです。

(5)健診・保健指導の新プログラム、3月に通知−禁煙・減酒の支援策など記載
 http://www.cabrain.net/news/article.do?newsId=39044
 …生活習慣病リスクの大小にかかわらず、全喫煙者を支援することが重要と指摘。健診当日に、喫煙状況を把握した上で禁煙のための具体策などを提案し、対象者が1か月以内に禁煙する意思を持っていれば、禁煙治療のための医療機関などを紹介したり、個別面接と電話でのフォローアップで長期的に励ましたりする。
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とのことですが、これとのリンクに併せ、「禁煙相談ライン(quitline)」の新設の府内での可能性を検討し、進めていただいては〜

(6)「受動喫煙防止の推進」については、早期の条例制定により、公共性の高い施設と子ども・妊産婦を守ることを最優先に全面禁煙ルールを確立して順次広げていただくことを期待しています。そしてこのことは喫煙率の低減目標と不可分な施策で、計画には盛り込まれていない「タバコ税率の大幅な上げ」「タバコの厳しい健康警告表示」等とのリンクが必須でもあります。大阪府としても、国に「受動喫煙防止の抜本施策(法制定を含め)、及びタバコ税率の大幅な上げ、厳しい健康警告表示」がタバコ施策に不可分なことを折にふれ強く要請してください。


参考:
「大阪府受動喫煙の防止等に関する条例(案)」に対する府民意見等の募集への意見(JTへの批判含む)
http://notobacco.jp/jyoho/jyoho.cgi?log=&v=207&e=msg&lp=207&st=0


〔ツリー構成〕

【208】 「第2次大阪府健康増進計画(案)」(及びがん対策)に対する府民意見等の募集への意見 2013/2/7(木)21:00 smokefree (3206)
┣【213】 第2次大阪市健康増進計画「すこやか大阪21」(素案)への意見・提案 2013/2/22(金)19:13 smokefree (5110)
┣【214】 「第2次大阪府健康増進計画(案)」(及びがん対策)に対する府民意見等の募集/パブコメ結果 2013/3/22(金)15:48 smokefree (301)

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