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312 アレルギー疾患対策の推進に関する基本的な指針(案)⇒喫煙・受動喫煙との関連解明と対策施策を
2017/1/30(月)00:06 - smokefree - 3004 hit(s)

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「アレルギー疾患対策の推進に関する基本的な指針(案)」に係る御意見の募集について
 https://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=495160346&Mode=0
 2017/2/10まで

に以下を送りました。  子どもに無煙環境を推進協議会


アレルギー疾患及び対策に、タバコ(喫煙・受動喫煙・残留タバコ煙、また新型タバコを含め;以下タバコ)関連は殆ど触れられていないようです。
以下のようなエビデンス(一部のみ紹介しますが)なども踏まえ、上記タバコとアレルギー疾患との関連解明、また対策施策・策定を進め、盛り込んでいただくよう提案します。

1.アレルギー素因のある人、また発症者は、タバコへの感受性が高く、また疾患を悪化させます。
(昨年に公表された厚労省のタバコ白書346ページ:「特にアトピー素因者や呼吸器疾患の病歴がある者は,受動喫煙を不快に感じやすい」など)

2.喘息・小児喘息、アレルギー性鼻炎・喉頭炎など、アトピー性皮膚炎、(アレルギーとは機序は異なるようですが)化学物質過敏症など、アレルギー疾患と喫煙・受動喫煙等の知見データが蓄積してきています。例えば昨年に公表された厚労省のタバコ白書にも記載がいくつかあります。

・アレルギー性鼻炎で喘息ではない患者において10年間経過を観察した場合,喫煙の期間が長いほど喘息発症の頻度が高かったとの報告がある。(238ページ)

・成人では,アレルギーや呼吸器疾患などの関連疾患がある人では,健康な人より受動喫煙曝露による咳嗽の発症が高まることを示唆している。痰についてもほぼ同様の結果が得られている。(346ページ)

・現在の重度の受動喫煙は,特に6-10歳の児童および家族にアレルギー歴のある児童において,喘鳴,喘,喘息の頻度の増加に関連していた。(353ページ)

・小児喘息の… リスクファクターとしては,そもそものアレルギー素因に加え,環境因子として,吸入アレルゲンであるダニ,花粉や,食物アレルゲンとして卵や牛乳,さらに大気汚染,受動喫煙などが挙げられている。(366ページ)

3.例えば
タバコとアトピー性皮膚炎、受動/能動喫煙いずれも関連
http://www.carenet.com/news/general/carenet/42671?utm_source=m1&utm_medium=email&utm_campaign=2016092400
提供元:ケアネット  2016/09/28

 タバコの煙は、アトピー性皮膚炎(AD)の危険因子かもしれない。米国・ノースウェスタン大学のRobert Kantor氏らのシステマティックレビューおよびメタ解析の結果、能動喫煙および受動喫煙によるタバコの煙への曝露は、AD有病率の増加と関連していることが明らかとなった。Journal of the American Academy of Dermatology誌オンライン版2016年8月16日号掲載の報告。

 研究グループは、アトピー性皮膚炎とタバコの煙への曝露との関連について検討する目的で、MEDLINE、EMBASE、ScopusおよびCochrane Libraryを用い1823〜2015年に発表された論文を検索し、観察研究86報のシステマティックレビューおよびメタ解析を行った。

 エビデンスの質はNewcastle-Ottawa Scale(NOS)にて評価し、メタ解析はランダム効果モデルを用いて推定プールオッズ比(OR)を算出して行った。サブセット解析は、年齢(小児、成人)、地域、試験デザイン(横断、縦断)、研究の規模(<5,000、≧5,000)、研究の質(NOSスコア<6、≧6)、および喫煙量(少量、多量)に関して行われた。

 主な結果は以下のとおり。

・ADの診断は、能動喫煙(OR:1.87、95%信頼区間[CI]:1.32〜2.63)および受動喫煙(OR:1.18、95%CI:1.01〜1.38)でOR高値の関連が認められた。
・一方、妊娠中における母親の喫煙(OR:1.06、95%CI:0.80〜1.40)とは関連していなかった。
・能動喫煙とADとの関連は、小児・成人、地域、研究の規模にかかわらず有意なままであった。ただし、研究はすべて横断研究でありNOSスコアは6以上であった。
・受動喫煙については、小児・成人、横断研究、南部/中央アメリカおよびアフリカで行われた研究、研究の規模が5,000未満、NOSスコア6未満の研究において、ADとの関連が認められた。

原著論文はこちら Kantor R, et al. J Am Acad Dermatol. 2016 Aug 16.

4.旧い資料ですが、以下のような発刊書もあります。
大阪市・職場の分煙訴訟 記録 
http://notobacco.jp/muen/nisisosyo/sosyo1991mokuji.htm


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【312】 アレルギー疾患対策の推進に関する基本的な指針(案)⇒喫煙・受動喫煙との関連解明と対策施策を 2017/1/30(月)00:06 smokefree (3613)
┣【313】 アレルギー疾患対策の推進に関する基本的な指針(案)⇒喫煙・受動喫煙との関連解明と対策施策を/結果 2017/3/21(火)12:49 smokefree (465)

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