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120 re:関係業界へ、受動喫煙防止の正しい情報資料を送付
2008/10/2(木)16:56 - smokefree - 10254 hit(s)

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NPO法人 子どもに無煙環境を推進協議会、NPO法人 日本禁煙学会は、10/3付けで、神奈川県内の生活衛生同業組合や旅館・観光団体、及びマスコミ各社に、「受動喫煙防止についての正しい情報」提供のために、以下を送付しました。


神奈川県受動喫煙防止条例に関係する業界、関係機関 御中
             
受動喫煙防止についての正しい情報資料をお送りします

 謹啓、9/26 夜7:30〜7:55、NHK-TV 特報首都圏 で 「たばこの煙はどこへいく?〜神奈川“禁煙条例”の波紋〜」を拝見しました。

 NHK映像は、実状を知る上でとても勉強になりましたが、映像を拝見し、今回の「神奈川県受動喫煙防止」について、関係業界に正しくない情報(誤った情報、デマ情報?)が流布され、その予断を元に強い反対がされているのではないかとの危惧を抱きました。

 そのため、少し量が多くて恐縮ですが、内外の正しい情報資料をお送りしますので、是非お目通しをいただき、受動喫煙の危害から大人も子どもも守られる暮らし良い社会の実現のために、お力添えをお願い申し上げます。

(1)「禁煙となれば売り上げ減少」は完全な間違い情報です。

(2)NHK映像では、喫煙利用客及び経営者サイドの紹介がされましたが、受動喫煙があるからこそ行かない&利用しない多くの非喫煙者の潜在的声・意見が取り上げられれば、必ずや禁煙賛同の声が多く、良かったのにと思いました。

★レストラン・飲食店・居酒屋・ホテル・観光・遊技場等で、これらのお店が足並みを揃えて「屋内完全禁煙」となれば、売り上げ減少がないだけでなく、それまで上記施設の利用を控えていた多くの非喫煙者(喫煙者の3〜4倍以上)が、心おきなくそれらを利用するケースが増えることから、反って売り上げが増え(サービス産業の売り上げの底上げをしていく)、多額の設備投資も全く不要なことは、諸外国の報告が明確に示しています。(同封資料)

★また、公共の場と職場の全面禁煙により、心臓発作など(急性的受動喫煙と喫煙による影響)が減少している海外報告が相次いでいます。ガンをはじめ諸疾患の減少も期待され、国民の健康増進と福祉に大きく寄与することとなり、医療費軽減もはかられます。(同封資料)

※これは、例えば、2008.9.29.神奈川新聞の”自由の声”に載った以下の投書をご覧ください。
  
■タクシー参考に禁煙望む 運転手 HN(川崎市)

 県は「受動喫煙防止条例(仮称)」骨子案を発表し、本年度中の成立を目指すという。それによれば、飲食店やホテルなどは禁煙、分煙のどちらかを選択でき、パチンコ店やバーなど風営法上の対象施設には、施行から三年間は条例が適用されないという。
 私は都内のタクシー乗務員ですが、風営法上の施設も含め、すべて禁煙にすべきだと思います。その理由は、受動喫煙が利用者と働く人々に有害であり、完全分煙には多大な費用がかかる。また、禁煙と分煙が混在するから客離れの懸念が生ずるからです。禁煙なら、私たち非喫煙者がためらっていたレストランや居酒屋にも入れる。
 東京でも、タクシーが全面禁煙される前には、客離れやトラブルの心配から、事業者の強い反対があり、全面禁煙化は暴論とまで言われた。しかし、全面禁煙を実施してみると、乗客のすべてが禁煙に協力してくれ、減収やトラブルの報告もないのが実情。ホテルやパチンコ店の事業者には、タクシー業界を参考にして、全面煙禁に踏み切ってほしいと思う。

(3)「「禁煙」又は「分煙」の選択」は、国際標準である「屋内禁煙」への移行を妨げることになります。そもそも多額の費用をわざわざかけて「分煙」としても、「受動喫煙に安全レベルはなく、工学的対策は受動喫煙対策とはならない」のは、FCTCの受動喫煙防止ガイドライン(2007.7)など、同封の資料が明言しています。
・当初からこれらの業界が足並みを揃えて「全面禁煙」とすれば、多額の設備投資が不要なだけでなく、反って売り上げが増える海外の事例は(2)で紹介した通りですし、下記従業員の方々の健康にもなることです。

(4)従業員(経営者を含む)の受動喫煙危害には全く触れられませんでしたが、実はこの(もの言えぬ)従業員の受動喫煙防止の観点こそが、本条例制定で重要なポイントの一つのはずでした。「例外なき屋内全面禁煙」によってのみ、(もの言えぬ)従業員の受動喫煙防止が担保されるのです。
・「例外なき屋内全面禁煙」こそが、利用者(潜在的利用者を含め)と従業員(経営者を含め)の健康を受動喫煙の危害から守り、県民の基本的生活基盤として不可欠です。
・これらの点に、是非ご理解を賜りますようお願い申し上げます。
                                         敬 具

【同封した資料】
・FCTCの受動喫煙防止ガイドライン(2007.7) http://www.nosmoke55.jp/data/0707cop2.html
・屋内完全禁煙化政策の有用性(国際ガン研究機関2008報告、 http://www.nosmoke55.jp/data/0809okunaikinen.html
・2006年の米国公衆衛生長官報告( http://www.nosmoke55.jp/data/0606hhs.html の6項)
・サービス業を法律で完全禁煙にしても売り上げは減らなかった−海外の経験のまとめ− http://www.nosmoke55.jp/gakkaisi/200808/index.html#matuzaki
・公共の場・職場の法的喫煙規制は心臓病を減少させる−わが国でも法的に全面的受動喫煙禁止地区を設定し、疾患発生が減少するかを調査する時期ではないか?− http://www.nosmoke55.jp/gakkaisi/200712/index.html#fujiwra
・屋内完全禁煙モデル条例(米国非喫煙者の権利を守る会作成)翻訳版 http://www.nosmoke55.jp/data/0809okunaikinenmodel.html
・日本医師会「禁煙に関する声明文」 http://dl.med.or.jp/dl-med/teireikaiken/20080917_1.pdf
・受動喫煙防止の啓発ポスター、カレンダー http://muen2.cool.ne.jp/21contest/calendar2009.jpg


〔ツリー構成〕

【115】 「神奈川県公共的施設における受動喫煙防止条例」骨子案へのコメント 2008/9/11(木)19:32 smokefree (5177)
┣【116】 re:「神奈川県公共的施設における受動喫煙防止条例(仮称)」骨子案のパブコメ 2008/9/23(火)11:59 smokefree (9531)
┣【118】 re:「神奈川県公共的施設における受動喫煙防止条例」骨子案のパブコメ(追加) 2008/9/27(土)19:14 smokefree (4368)
┣【119】 re:NHK放映のお礼と、正しい情報紹介(第2回)のお願い 2008/9/29(月)14:50 smokefree (2241)
┣【120】 re:関係業界へ、受動喫煙防止の正しい情報資料を送付 2008/10/2(木)16:56 smokefree (4767)
┣【126】 神奈川県条例(案)がさらに後退/未成年者の立入禁止と表示は譲るべきでない 2009/1/15(木)17:25 smokefree (4405)
┣【129】 神奈川県会議員へ:「受動喫煙防止条例」の原案どおりの可決要請 2009/3/10(火)8:10 smokefree (1760)
┣【130】 受動喫煙防止条例 3会派の修正案 に異議あり 2009/3/14(土)17:49 smokefree (1241)
┣【132】 神奈川県「受動喫煙防止条例」の可決成立の祝・声明 2009/3/24(火)16:07 smokefree (194)
┣【133】 厚労省:受動喫煙防止対策の検討会報告書(公表) 2009/3/26(木)00:38 smokefree (1576)
┣【134】 「神奈川県公共的施設における受動喫煙防止条例」制定内容概要 2009/3/28(土)10:58 smokefree (2494)
┣【135】 受動喫煙条例―神奈川の一歩を全国に(2009/3/30報道2つ) 2009/3/30(月)15:45 smokefree (6787)
┣【139】 神奈川県受動喫煙防止条例施行規則のパブコメへの意見 2009/5/6(水)21:24 smokefree (2996)
┣【159】 神奈川県「公共的施設における受動喫煙防止条例」の施行概要(09.10現在) 2010/5/18(火)17:27 smokefree (1733)

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