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213 第2次大阪市健康増進計画「すこやか大阪21」(素案)への意見・提案
2013/2/22(金)19:13 - smokefree - 8451 hit(s)

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第2次大阪市健康増進計画「すこやか大阪21(第2次)」(素案)についてご意見を募集します
http://www.city.osaka.lg.jp/hodoshiryo/kenko/0000201037.html 2013/2/28まで
http://www.city.osaka.lg.jp/templates/jorei_boshu/kenko/0000200337.html

に以下の意見・提案を送りました。 子どもに無煙環境を推進協議会


第2次大阪市健康増進計画「すこやか大阪21(第2次)」(素案)への意見・提案

1.14ページに「NCDと外因による死亡に関連する危険因子の中で、関連した死亡数が最も多い因子が「たばこ」であり、NCDによる死亡に関連した最大の危険因子です。NCDの発症予防と重症化予防のためには、生活習慣の中では「たばこ」に重点的に取り組んでいく必要があります。」
と記載されていますが、

・タバコ(喫煙及び受動喫煙)は、早期死亡(損失寿命は数年以上)、健康寿命の短縮(数年以上;認知症などの要因ともなっている)など、健康破壊に第一の要因になっているとのエビデンスが蓄積していて、活用可能なあらゆる機会を通してその周知・対策徹底をはかっていく必要があります。このことは長年に亘って指摘されてきたことです。

・しかし素案では全体的に、がんは勿論、循環器疾患、糖尿病、慢性腎臓病、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、周産期異常、喘息や呼吸器疾患、歯周病など凡そ万病の元との言及・敷衍が少なすぎるし(32ページで少し触れられていますが)、それらによる経済的損失や過剰な医療費を抑制する医療費適正化の観点からもタバコ対策を、健康増進計画の最重要に据えるべきです。

2.32-34ページで「たばこ対策」に触れられていますが、具体的な取り組み提示が弱い。以下のような取り組みが望まれます。
(1)正しい知識の普及啓発、について、乳幼児・保育園・幼稚園の園児の父・母・同居家族に喫煙者が多いと報告されています。保育園の前などで喫煙をしている母親などの姿は珍しくありません。幼稚園や小中学校を含め、これら保護者への禁煙促進の働きかけや啓発・講習等に焦点を絞ったプログラムが望まれます。

(2)禁煙サポートの推進で、特定健診やがん検診等の場は40歳以上であったりで、より若い20歳前〜30歳代・未成年者への禁煙サポートに重点を置いたやり方が求められています。(上記の1項も関連させて)

(3)禁煙治療の保険適用について、喫煙指数が200以上などの制約があって、若い世代は適用外になるなど禁煙サポート上不備となっているので、この制限の撤廃を大阪市としても、他の関係機関と連携して国に要請いただきたいです。

(4)「健診・保健指導の新プログラム、3月に通知−禁煙・減酒の支援策など記載」 http://www.cabrain.net/news/article.do?newsId=39044 では、
「…生活習慣病リスクの大小にかかわらず、全喫煙者を支援することが重要と指摘。健診当日に、喫煙状況を把握した上で禁煙のための具体策などを提案し、対象者が1か月以内に禁煙する意思を持っていれば、禁煙治療のための医療機関などを紹介したり、個別面接と電話でのフォローアップで長期的に励ましたりする。」とのことなので、これとのリンクに併せ、「禁煙相談ライン(quitline)」の新設の大阪府内・大阪市内での可能性を検討し、進めていただいては〜

(5)「受動喫煙防止の推進」については、現在大阪府議会で審議されている「大阪府受動喫煙の防止に関する条例(案)」の制定可決により、先ず公共性の高い施設と子ども・妊産婦を守ることを最優先に全面禁煙ルールを確立して順次広げていくことを期待しています。
・そしてこのことは喫煙率の低減目標と不可分な施策で、計画には盛り込まれていない「タバコ税率の大幅な上げ」「タバコの厳しい健康警告表示」等とのリンクが必須でもあるので、大阪市としても、国に「受動喫煙の危害防止の抜本施策(法制定を含め)、及びタバコ税率の大幅な上げ、厳しい健康警告表示」がタバコ施策に不可分なことを折にふれ強く要請してください。

(6)受動喫煙の危害防止と危険防止のために、歩きタバコの禁止エリアを条例等により、大阪市内の繁華街・ターミナルだけでなく、通学路・公園を含め、大阪市内全域に広げていただきたいです。


3.減塩の重要性について
(1)13、14ページで、「NCDの発症予防と重症化予防のためには、特に高血圧症と糖尿病に重点的に取り組んでいくことが必要です。」、「NCDの発症予防と重症化予防のためには、生活習慣の中では「たばこ」に重点的に取り組んでいく必要があります。」と述べられていますが、
減塩の重要性について、殆ど触れられていません。高血圧対策としても「減塩」の推進は重要ですが、脳循環器疾患(脳梗塞や心筋梗塞、腎疾患、糖尿病なども含め)の予防上からも極めて大事なことを啓発・周知すべきです。

(2)これらの疾患は、治療により元には戻りにくいことから、予防こそが重要ですし、家族への負担、社会的損失、医療費圧迫などからも、「減塩」による予防に重点が置かれるべきです。

(3)例えば料理味で、塩や醤油などを減らし、酢や蜜柑類の汁などでも味付け可能ですし、そのような選択も可能なことの広報・周知をよろしくお願いします。

(4)減塩の目標値が掲げられていないようですが、例えば大阪府健康増進計画(案)では29年度で8gが掲げられていますが、これは高過ぎます。以下の推奨を踏まえ、当面「1日6g未満」とすべきです。(「日本高血圧学会減塩委員会は,高血圧の予防のために,血圧が正常な人にも食塩制限(1日6g未満)をお勧めします。」 http://www.jpnsh.org/general_salt.html としています。またWHOは「1日5g以下」を推奨しています。(NCDsの自発的世界目標に関する公式加盟国会合について http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002rkou-att/2r9852000002rkuu.pdf ))

(5)日本高血圧学会等は「栄養成分表示における食塩相当量(g単位)の表示義務化要望について」(2011年7月) http://www.jpnsh.org/topics/177.html を提出していますが、g表示だけでなく、「これが1日推奨値の何%に当たるか」及び「この食品中の塩分の%表示」の義務付けも必要かと思います。

(6)上記は、食品・飲物類だけでなく、外食や飲食店におけるメニューにおいても、表示義務づけを順次進めて行くべきかと思います。

※以上は国レベルの対策が必要なことから、国への要請もよろしくお願いします。


〔ツリー構成〕

【208】 「第2次大阪府健康増進計画(案)」(及びがん対策)に対する府民意見等の募集への意見 2013/2/7(木)21:00 smokefree (3206)
┣【213】 第2次大阪市健康増進計画「すこやか大阪21」(素案)への意見・提案 2013/2/22(金)19:13 smokefree (5110)
┣【214】 「第2次大阪府健康増進計画(案)」(及びがん対策)に対する府民意見等の募集/パブコメ結果 2013/3/22(金)15:48 smokefree (301)

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