学年研究発表会で
本校では総合学習の”健康”とは別に、委員会で研究発表をしています。自分達で学習したことを他の人たちにもという形で始まったのですが、成長段階もあるためテーマは各学年ごとに違ったものになっています。
このテーマは委員会の中で話し合って決めるため、どの学年がこれというものはありません。
ただし一年生は入って来たばかり。何が何だか分からないのに、研究発表があると聞きます。
二・三年生は準備や発表も大変なのに充実感を味わったのか、同じ者が委員になったり、今度は自分がやってみたいと立候補してきた者もいます。
前年度の委員たちからの申し送りで、「自分のため、皆のために続けてほしい」ということで、教員側の負担も大きいのですが、続けているという現状です。
タバコについては、一年生の前期委員が担当しています。興味をもつ年頃であり、且つ夏休み中の心配もあるため、夏休み前に発表。
体育大会が六月上旬、下旬には期末テスト等他の学校行事や日程がつまっている中の準備は大変です。
内容検討 | 自分達が知りたいこと、皆に伝えたいことを抽出 |
分担 | 項目をしぼり一人一項目位にする。 決定した項目ごとに本で調べたり、インターネットで調べたりで下書き作成。 調整で教師側が入りますが、その後は自分達で清書をし製本、冊子作成。(この冊子は発表後のクラスでのフォロー学習で、他のパンフレットなどと一緒に使います。)
十二年度は前もって時間をもらいアンケートクイズをしてもらったり、社会の時間にタバコの歴史の学習もしていただきました。(教科担当者は喫煙者ですが、塩とタバコの博物館まで行き調べて下さったとのこと)又フォロー学習は担任にお願いし、最後は作文までやってもらっています。 |
発表 | 形式は生徒の希望で実施。上級生になるとパソコンを使ったりしていますが、担当教員が使いこなせないとこれは否。 一年生は十二年度は模造紙で、十三年度はOHPを使って発表。 うまくいくかは別として、準備や発表練習で今まで目立たなかった者が、自信をもち活動していく姿はうれしいものです。 発表中に実験を実施。主流煙・副流煙の違いや肺がどんなによごれるかなどを皆にみてもらっています。 過去ミミズや金魚を使ったことがありますが、かわいそうが先にたち失敗した時もあります。失敗と言ってもこれによりタバコを吸っている両親や、自分の健康について考えたり、心配しているやさしい心なども作文よりうかがえましたが。又、学年の喫煙者の先生の顔で人形を作り肺の状態を表示したり(ご本人は苦笑い。決して担当者がやらせたわけではありません)して、生徒たちが身近な問題としてとらえた年もありました。 |
以上のような短時間の学習ですが、この後アルコールや薬物の学習につながっています。
今後来年度からの週休二日制や、総合学習とのからみ、学校行事などとの関係で準備や実施ができなくなる可能性もありますが、とりあえずは生徒の”やる気”を大切にしたいと思っています。