(16) もくもく家族の家に着いた村人たちは、皆、 余りの煙たさにマスクをしていました。 そして、皆の訪問に迷惑そうなもくもく家族 に、皆の気持ちを伝えました。 犬のおじいちゃんは、涙を浮かべていっしょ 懸命に話し始めました。 「あんたたちには悪いが、あんたたちが出す 煙を吸った者たちが、皆、次々とせきが止ま らなくなり、気分が悪くなったり、病気になっ てしまうんじゃ。 |
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家のかわいいゲン太も、かわいそうに、この前からせきが止まらず、夜も眠れず、御飯も食 べられない…」と大きな声で泣きました。 それに続いてドクター犬が話し始めました。 「あなたたちにも、かわいい子どもがいるなら、私たちの気持ちもわかっていただけると思 います。皆、大切な家族を病気から守るために、必死なんですよ。」 村の住人たちは、皆で心からお願いしました。 「どうか、煙を出すのを止めて下さい!」 |