男の子がぼくに話しかけてきた。
「ぜん息の発作がとまらなくなって、病院へ行って来たの。人の吸っているタバコの煙は刺激性があって、のど(気管)を傷つけるので、ぜん息によくないんだって。
それから『タバコの煙は“毒の煙”』ってお医者さんが言ってたよ。タバコを吸う人ばかりでなく、
まわりでその煙を吸っている人の体にも悪いんだって。 発育ざかりの子どもには、特に悪いんだって。」
「えーっ!」とぼくは思った。
「タバコの煙は“毒の煙”だって?! そんなにタバコの煙は体に悪いのか。」