(11) クマ先生 「コラ! モグラのかあちゃん、タバコがどうしたんじゃ! 子どものそばで、何でタバコを吸うんじゃっ。このおろか者! あんなに子どもが苦しがっているのに、気がつかないほど、吸う親があるか! 動物村のみんなも、「うん、うん」とうなずいています。 モグラのお母さんも、クマ先生にしかられて、目がさめたようです。 モグラ 「……すみません…。ひさしぶりに町の友だちからもらったもので…つい、つい、うれしかったものだから……。 それで…子どもたちは、今どこに……」 クマ先生 「ワシの病院じゃ。今ごろは、元気になってご飯を食べているだろう、早く会いに行ってやるといい」 <すこし間をおいて> 数日後、村には再びきれいなおいしい空気が戻ってきました。 <ゆっくり、ぬく > |