タバコを吸う人の体をもっとくわしく見てみよう
肺
タバコのけむりに含まれる有害物質の中でも特に猛毒(もうどく)なのが、タールです。1日20本ずつタバコを吸う人が、1年間に吸い込むタールの量はコップ1杯分にもなります。
タバコを吸う人の汚れた肺
タバコを吸わない人のきれいな肺
タバコを吸う人の汚れた肺
タバコを吸わない人のきれいな肺
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胃
タバコのけむりに含まれるニコチンは、胃のねんまくをしげきして胃酸の分ぴつを増やします。またニコチンは、血管をちぢませて血液の流れを悪くし、抵抗力(ていこうりょく)を弱めます。このため、胃酸が胃ねんまくを溶かし、胃に穴があいてしまうのが胃かいようです。
胃かいようの人の胃
胃かいようの人の胃
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気管支
タバコのけむりに含まれる有害なガスは、空気の通り道である気管や気管支をしげきし、せきやたんの原因となります。気管支には「線毛」と呼ばれる毛がたくさん生えていて、からだの中に入ろうとする異物(いぶつ)を、この毛で押し戻しています。ところがタバコを吸っていると、「線毛」が傷ついたり、ぬけおちたりして、異物が体内に入りやすくなります。ひどくなると、慢性気管支炎(まんせいきかんしえん)になることもあります。
グラフ/慢性気管支炎症状のひん度
健康な人の気管支
慢性気管支炎症状のひん度
健康な人の気管支
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しんぞう
ニコチンが肺から吸収(きゅうしゅう)されると、末梢血管(まっしょうけっかん)がちぢみ、血液の流れが悪くなります。また、交感神経(こうかんしんけい)という緊ちょうの神経をしげきするため、血圧が上がり、心ぞうの鼓動(こどう)が早くなります。こうして心ぞうに大きな負担(ふたん)がかかり、その働きを弱めてしまうのです。
※心ぞうの近くにある太い血管から枝分かれして、
 からだの先に伸びている血管
心筋こうそくのため破裂した心臓
心筋こうそくのため
 破裂した心臓

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