JR西日本 禁煙訴訟を支援する会
結成総会へのメッセージ
職場(大阪市交通局)のタバコによるアトピー性皮膚炎に苦しんだ職員が,
1991年8月に職場禁煙を
求めた裁判で,勝訴的和解から丁度10年が経
過しました。
この裁判は,今回のJR西日本禁煙訴訟と同じ吉田弁護士,谷弁護士の
協力で,支援と社会の動きの中で,労働安全衛生法の快適職場指針の
改正があり,それを基に労働基準監督署に改善指導を求めた結果,禁
煙職場への配転が実現し,健康が回復したため,提訴1年7ヵ月後に和
解解決したものです。1993年7月30日でした。
被告であった大阪市交通局も,来年2004年4月には新築を機に全面禁
煙になる予定とのことです。
この訴訟では,職場内では連携が得られず,原告と弁護団の努力,支援
と社会の動きの中で勝訴的和解が得られましたが,今回の裁判では職場
内で支援の
輪が広がっていることは心強い限りです。
今回の訴訟も,提訴1年後の2003年5月1日に「健康増進法」が施行され,
職場を含め受動喫煙の防止が義務づけられました。
JR西日本は10月1日からコンコースを禁煙としましたが,プラットホームの
喫煙コーナーは残し,職場の禁煙も不完全なままです。
いずれは「禁煙」とすべき社会的趨勢に背を向けた姿勢は残念というしか
ありません。
私たち「たばこれす」も微力ながら協力し,我が国初めての「職場禁煙裁判
勝訴」へ向け,ともに努力したいと思います。
2003年10月4日
たばこれす 〒540-0004 大阪市中央区玉造1-21-1-702