「21世紀における国民健康づくり運動(健康日本21)」

 たばこ分科会への意見                    99/10/28

                                      全国禁煙・分煙推進協議会    会長 市来 英雄

私どもは、全国の禁煙・分煙・防煙関連70団体約7万人で構成されている協議会です。今回の分科会による中間報告
に全面的に賛成し、支持させていただきます。さらに、以下の項目をご検討いただき、最終報告に加えて下さいますよう、
お願い申し上げます。

(1)未成年者喫煙防止のために

  1)未成年者喫煙禁止法の強化をはかる。

   a)未成年者にたばこを販売した店または人に対する罰金額を10万円にし、2度目の反則で販売免許を取り消す。

   b)未成年者に、たばこの購入を依頼してはならない。

   c)未成年者は、たばこを携帯してはならない。

  2)学校校内の全面禁煙を推奨する。

  3)たばこの価格を倍以上上げる。値上げ分は税収とする。

  4)税収の1%以上を健康教育、特にたばこ、ドラッグ防止教育・対策に充てる。

(2)職場の分煙・禁煙を支援、指導する。

(3)たばこ自動販売機を、全面撤廃する。

(4)大蔵省は日本たばこ産業の持ち株を全部放出し、監督省庁として、厚生省がこの監督にあたる。

(5)たばこの警告表示を下記のように変更する(例として)。

   a)たばこは肺がんの原因になります

   b)たばこは喉頭がんの原因になります

   c)たばこは心臓病の原因になります

   d)たばこは肺気腫の原因になります

   e)たばこは妊娠中の危険度を増します

   f)たばこは喘息を悪化させます

   g)たばこの煙は、周りの人にも害があります

   h)たばこは、死をはやめます

(6)たばこは嗜好品という表現はやめ、薬物として扱う。

(7)禁煙支援を円滑にするために、ニコチン置換薬、器材などの開発を急ぎ、薬局などで安価に入手できるようにする。

(8)たばこ農家、たばこ販売者には、たばこの害について厚生省が指導をし、できるだけ早く転職、転業の方向づけをする。

                                                                                            以   上