1999.7.7

エールフランス 御中

                                                         たばこれす

クリーン・エア・キャビン−
非喫煙者にもうれしい快適な空間,気持ちのいい空の旅を
のまやかし?広告への抗議

 6月30日の日経新聞に,エールフランスは,
「クリーン・エア・キャビン−機内は全席禁煙,タバコの吸える喫煙コーナーを用意。喫煙者にも非喫煙者にも
うれしい快適な空間,気持ちのいい空の旅を」 との広告を載せました。

 以前の日経でも同じ広告を何回か拝見しましたが,タバコを吸わない人にとって,こんな機内が快適なはず
はありません。喫煙コーナーから漏れ出る煙の臭いや空気は嫌なものです。狭い機内で漏れないことは不可
能です。前に日航がJTと共同で開発検討したことがありましたが,結局あきらめて今春から全席禁煙としまし
た。

 「うれしい快適空間」,「気持ちのいい空の旅を」など,喫煙者本位の誤ったまやかしの広告はやめていただ
きたいと思います。非喫煙者にとっては,機内禁煙こそが「うれしい快適空間」,「気持ちのいい空の旅」であ
ることをご認識いただきたいと願います。

 貴社の クリーン・エア・キャビン の広告は,航空会社の中で,突出し目立っています。吸わない乗客や乗
務員の健康と快適な旅のために,そして航空機の国際機関も機内禁煙を決定しているのですから,貴社もそ
れを守って,機内禁煙を実施してください。

 それが,「できれば禁煙したい」と思っている喫煙者の禁煙支援にもなり,健康増進となるのです。一時的に
喫煙者の反発があるかも知れませんが,結局はそれが喫煙者のためにもなる良策ですので,よろしくお願い
いたします。   

 

 

日本経済新聞社 御中

                                                         たばこれす

本会は上記のような抗議文をエールフランス宛に送りました。

この6月30日朝刊19ページの貴紙広告は,

1.タバコを吸わない方に。と言いながら,非喫煙者にとっては,このキャビンは全く快適空間ではありません。
  喫煙者側の勝手な論理の押しつけの内容です。

2.貴紙は,タバコ問題については,海外の動きの紹介記事など,正しい情報を報道いただいているのに,今
  回のこの広告は喫煙者本位の誤ったまやかし広告で,残念でなりません。きちんと広告審査を行い,今後
  エールフランスのこの様な広告は載せないでいただきたいと思います。