本会は,以下の陳情書を提出しました。政党や国会議員にも協力をお願いしました。

                               平成12年9月26日

 衆議院議長 様
 参議院議長 様

          特定非営利活動法人「子どもに無煙環境を」推進協議会
          たばこれす

未成年者がたばこを買えない法整備のお願い
(陳情書)

本会は,本年の「未成年者喫煙禁止法」制定100周年にあたり,未成年の喫煙の抜本的対
策を,これまで数度にわたり警察庁や厚生省などに要望・提案してまいりました。

今国会で「未成年者喫煙禁止法」及び「未成年者飲酒禁止法」の強化等の議員立法が予定さ
れているとのことですので,次代を担う未成年者の心身の成長と健康をたばこから守るため
に,以下の抜本的な対策を盛り込んでいただけますようお願い申し上げます。

【陳情内容】

  1. 未成年の喫煙・飲酒は,「重大な非行に至るまでの問題行動」(警察庁報告書)として
    だけでなく,たばこの主成分のニコチンは,未成年者の身体及び精神の発達と成長を阻
    害する依存性薬物ですので,未成年者がたばこを買えない(入手できない)法整備をお
    願いします。

  2. わが国には,「未成年者喫煙禁止法」という世界に誇る法律がありながら,必ずしも守
    られていないのは,自動販売機をはじめ,コンビニエンスストア,たばこ販売店等で未
    成年者がたばこをいとも簡単に入手できる社会環境に大きな原因があります。以下のよ
    うな抜本的対策をお願いします。

     (1)未成年者にたばこを売った販売者は,未成年者の心身の発達と成長を阻害した罪とし
       て,免許取り消し及び高額の罰金など,厳罰としてください。

     (2)コンビニやたばこ販売店等の店頭販売は,年齢証明で確認して販売するよう義務づけ
       てください。

     (3)未成年者がたばこを自由に買うことができる自動販売機は撤廃するよう,法的に方向
        づけてください。

   3.たばこを未成年者が入手できない社会環境によって,未成年者を社会的に守ることが,
      喫煙を含め未成年者の問題行動を改善していく一歩となり,青少年問題の改善・対策の
      基本であるはずですので,以上の抜本的な対策推進をお願いします。