近々の参議院議員選挙を前に,以下の要請書を総務省選挙部あてに提出しました。
大阪府選管,大阪市選管などにも同趣旨の要請を送りました。
平成13年(2001年)5月10日
総務大臣 片山虎之助 様
たばこれす
特定非営利活動法人 子どもに無煙環境を推進協議会
選挙の投票所内の禁煙と周知のお願い
謹啓,今年7月下旬に行われる参議院議員選挙に際し,以下の要望をいたします。
私どもは,非喫煙者の健康をタバコの煙害から守り,また喫煙者の禁煙サポートや,子ども達と未成年の喫煙防止などに取り組んでいる団体です。
同趣旨の要望は,これまでの衆参の選挙の折にも提出しましたが,周知がなされず,その後,地方選挙でも,禁煙配慮がなされている市町村は少数のようです(神戸市や横浜市,堺市などでは不十分ですが,実施されていました)。
都道府県,市町村への「投票所内の禁煙」の指導,周知をよろしくお願い申しあげます。
記
1.投票所内を禁煙とし,入口及び投票所内に「禁煙」表示を明示して下さい。
2.不在者投票所でも,同じ措置をお願いします。
3.選挙公報,投票葉書等で,投票所は禁煙の旨,周知してください。
【要望理由】
1.投票所は公共の場ですが,選挙立会人や事務の方々のタバコの煙により,短時間ではあってもアレルギーを起こす人(投票者),健康を害する人,不快に感ずる多くの人がいます。投票は国民の基本的権利であり義務であるのに,投票所のタバコの煙によって健康を損なうのは理不尽なことです。
2.現実に,投票所のタバコが嫌で投票に行かない人が少なからずいます。投票所のタバコが棄権を招くことは,投票者の投票の基本的権利を損なうことになります。
3.選挙立会人や事務の方々自身も,すぐ側でタバコを吸われることにより,健康を害します。屋外に喫煙所を仮設することによって抜本的改善がはかられるのですから,経費は全くかかりません。
4.昨年3月に,厚生労働省が発表した「健康日本21」の中でも,公共の場は原則禁煙とする目標を掲げています。投票所は公共の場そのものであり,かつ禁煙実施が不可欠な場所です。
5.特に投票所は,学校が多く,保健教育の現場であることから,飲酒が禁じられているのと同様に,タバコについても,禁煙措置が必要で,喫煙者の理解も得られるのではないでしょうか。
敬 具