平成9年(1997年)12月10日
 
自治大臣  上杉 光弘 様
 
                        全国禁煙・分煙推進協議会
                        タバコと健康近畿協議会
                        たばこれす
 
   選挙の投票所内の禁煙周知のお願い
 
 謹啓,来年,参議院議員選挙が行われるに際し,以下の要望をいたします。私ど
もは,非喫煙者の健康をタバコの煙害から守り,また喫煙者の禁煙サポートや,子
ども達と未成年者の喫煙防止などに取り組んでいる団体です。
 同趣旨の要望は,昨年10月の第41回衆議院議員選挙の折にも提出しましたが,直
前の要望であったこともあってか,周知がなされず,その後,地方選挙でも,全く
禁煙配慮がなされていないようです。何卒ご高配をよろしくお願い申しあげます。
 
              記
1.投票所は公共の場ですが,選挙立会人や事務の方々のタバコの煙により,短時間
 ではあってもアレルギーを起こす人(投票者),健康を害する人,不快に感ずる
 多くの人がいます。投票は国民の基本的権利であり義務であるのに,投票所のタ
 バコの煙によって健康を損なうのは理不尽なことです。
2.現実に,投票所のタバコが嫌で投票に行かない人が少なからずいます。投票所の
 タバコが棄権を招くことは,投票者の投票の基本的権利を損なうことになります。
3.選挙立会人や事務の方々自身も,すぐ側でタバコを吸われることにより,健康を
 害します。屋外に喫煙所を仮設することによって抜本的改善がはかられるのです
 から,経費は全くかかりません。
4.昨年3月,厚生省より出された「公共の場所における分煙のあり方検討会報告」
 (ガイドライン) に照らしても,投票所は禁煙実施が不可欠な場所です。
・特に投票所は,学校が多く,保健教育の現場であることから,飲酒が禁じられて
 いるのと同様に,タバコについても,禁煙措置が必要で,喫煙者の理解も得られ
 るのではないでしょうか。
5.来年7月の参議院議員選挙だけでなく,今後の地方選挙でも,貴省の通知により,
 「投票所内の禁煙の実施」の周知と徹底をお願いいたします。
                                敬 具
  
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