FCTC NGO Alliance
International alliance of NGOs to support the development of the Framework Convention on
Tobacco Control
http://www.fctc.org/intro.shtml
その概要、目的と原則、運営方針について
概要
世界規模のタバコ規制の必要性
喫煙は今日、人の死因のうち予防可能な最たるものです。現在、タバコに起因する病気で年間400万人が亡くなっています。このままいけば、西暦2030年にはその数は1000万人に達し、その大半を途上国の人が占めるでしょう。
今すぐ対策を講じなければ、タバコは世界で死因のトップになり、その数は、エイズ、結核、妊婦死亡、交通事故、自殺と他殺による死を合わせた数よりもっと多くなるでしょう。
タバコ対策枠組条約(
FCTC)の交渉は、タバコという疫病を食い止めるために国際的に取り組む、歴史的な機会です。枠組条約同盟とは?
枠組条約同盟は、世界各国の多種多様な民間団体(
NGO)から成る同盟です。加盟団体は、枠組条約とその関連議定書の締結と実行を支援するために、個別にあるいは連携して取り組んでいる団体です。その中には、国内の一地域で活動している団体、全国レベルの団体、それら団体の連合体、国際レベルの連合体などがあります。
同盟設立の趣旨
この同盟設立の目的は、一つは、すでに枠組条約のために活動している団体間の情報・意見交換のためであり、もう一つは、まだこの活動を始めていない団体にきちんとした窓口を提供することです。とくに途上国からの参加は、その国にとって利益になるばかりでなく、枠組条約を強化することにもつながるでしょう。
目的と原則
目的
同盟の主たる目的は、タバコ規制の国際的な運動を最大限に進めるために、枠組条約と関連議定書を包括的に採択するよう働きかけることです。
原則
枠組条約によって全世界の人の健康がきちんと守られるよう、同盟参加者は、次の原則に従って、条約の交渉と実行に取り組みます。
条約の交渉と実行にあたっては、人々の健康を守るという目的が最優先されるべきあり、この目的があらゆる意思決定や行動をつらぬいていなくてはならない。
枠組条約と関連議定書は、調印国ですでに行われているタバコ規制を妨げるものではない。条約よりもさらに積極的なタバコ対策を進めることは一向に構わない。
タバコメーカー、小売業者、研究所等のタバコ産業側は、健康問題を最優先に考えないため、条約の目的と真っ向から対立する。従って彼らは、条約の締結と実行の過程で、いかなる公式の資格も持つべきでない。
条約の締結と実行のためには、民間団体(
NGO)がしっかりと連携してその役割を果たすことが必要である。運営方針
加盟方法
この連盟には、上記の目的と原則を支持し、従来の加盟団体の決議に従う民間団体
(NGO)またはその連合会であれば、加盟できます。政府機関や企業は参加できません。
加盟は無料です。
加盟を希望する団体は、最寄の「地域連絡所」に申し込んで下さい。こちらで、従来の加盟団体の同意を確認し、申込者に回答します。加盟が承認されると、団体の名前が連盟のサイトに掲載され、団体の会員は非公開の電子メール会議に参加できるようになります。
加盟団体間の情報交換
1.電子メール会議
加盟団体は非公開の電子メール会議に参加できます。また、各団体に所属する会員個人も参加が可能です。
この電子メール会議によって、FCTC会議以外の場での情報交換ができるようになり、またFCTC会議に出席できない団体も、その意見を反映させる機会ができることになります。
2.会合
FCTC会議の前後に、連盟の会合を持ちます。幹事は、出席団体の協議で、持ち回りでやります。加盟団体には、事前に案内が送られます。対外的情報交換
1.連盟のサイト
連盟のサイトでは、加盟希望者への案内のほか、FCTCに関する文献や情報、活動の提案、加盟団体リスト、加盟団体等のサイトへのリンクをご覧いただけます。
2.地域連絡所
サイトにもあるように、各地域ごとに大体2つの団体が地域連絡所となります。初めのうちはWHOの地域を参考に設定しますが、必要に応じて変えることもできます。
連盟に参加する団体は、最寄の地域連絡所に申し込んで下さい。ここで、既存加盟団体の同意を確認します。
3.連盟の資料提供
加盟団体は、サイトや電子メール会議を通して、他の加盟団体が作成したFCTC関連の資料を手に入れることができます。また連盟の方でも、若干の参考資料を作ります。
(訳:江頭節子)