米FDA、電子たばこ販売規制案発表 若者の喫煙率急増受け

2018年11月16日 7:26 AFP http://www.afpbb.com/articles/-/3197857

 

  米食品医薬品局(FDA)は15日、電子たばこ販売に対する厳しい規制案を発表した。全米を対象とした最新の調査結果で、若者の電子たばこの喫煙率が1年で78%と急増し、その3分の2がフルーツなど風味(フレーバー)付き電子たばこを吸っていることが明らかになったことを受けた動き。

 発表された規制案では、風味付き電子たばこのインターネット上での販売を禁止し店頭での販売のみとする他、メンソール風味のたばこと風味付き葉巻の販売の禁止などが盛り込まれている。

 規制の変更に関し来年6月までパブリックコメント(意見公募)期間が設けられる。

 FDAのスコット・ゴットリーブ(Scott Gottlieb)長官は最新の「全米若年者たばこ調査(National Youth Tobacco Survey)」に言及し、この調査結果は「良心を揺さぶる」と語った。

 同氏は「2017年から2018年の1年間で高校生の電子たばこ喫煙率は78%上昇、中学生でも48%上昇している」と説明。「この上昇は止めなければならない。私は子どもたちの世代を決して電子たばこでニコチン中毒にさせない」と強調した。

 

米当局、フレーバー付き電子たばこ販売を規制

2018年11月16日 8:18 bloomberg  https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-11-15/PI99QC6JIJUR01

 

  米食品医薬品局(FDA)は米国の10代の若者の間で電子たばこが流行している問題への対応策として、若者をターゲットにしているとFDAが主張する一部たばこ製品の販売を大きく制限する一連の措置を講じる計画だ。

  FDAのゴットリーブ長官が15日、一連の措置の概要を明らかにした。その1つは、フレーバー付き電子たばこの大半のタイプの販売を、購入者の年齢を確認する電子たばこ専門店とオンライン販売業者に限定する措置。

  FDAはまた、メンソールたばこ禁止を立案する計画であり、最終的に多くの若者に人気のフレーバー付きたばこの全廃を目指している。

  高成長の電子たばこ業界に厳しい規制を課すFDAの計画は、ゴットリーブ長官にとっては方針転換となる。同長官は以前は、電子たばこによって成年喫煙者が従来のたばこをやめる道が開けると期待を示していた。しかし同長官は15日の発表資料で、電子たばこが一部の成年のためになることを依然期待しているものの、新たな喫煙者の世代を生み出すことは許されないと説明した。

  FDAの発表を受け、たばこ株は下落。ロンドン株式市場で英ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)は1.5%安、インペリアル・ブランズは0.1%安。米市場ではアルトリア・グループが3.1%安。フレーバー付きたばこ大手のスウェディッシュ・マッチはストックホルム市場で4.2%下げた。

原題:Vaping Surge Pushes FDA to Move Ahead With E-Cigarette Curbs (1)(抜粋)