道議会の喫煙所設置、取りやめを 市民団体が質問状

2019/06/18 19:36  北海道新聞 https://www.hokkaido-np.co.jp/article/316573

 

 道議会が来年1月完成予定の新庁舎に喫煙所を設けようとしている問題で、札幌の経営者らでつくるまちづくり団体「北海道の未来を拓(ひら)く会」は18日、公開質問状を村田憲俊議長と全5会派、鈴木直道知事宛てに提出した。喫煙所設置の取りやめに加え、来年6月ごろまで使う現庁舎を直ちに禁煙とするよう求めた。回答期限は27日。

 道有施設の大半が禁煙になる中、喫煙を認めるのは「議員特権的なおごりで自らに甘く、道民に説明できない」と指摘。現庁舎に3カ所ある喫煙所以外でたばこを吸う議員がいることについて「恥ずかしい事態」と批判した。

 拓く会の新藤大次郎会長は「道議は自らを律して模範になる立場。公共施設は喫煙できない。道職員も禁煙を受け入れている。なぜ道議だけ許されるのか」と記者団に話した。

 改正健康増進法により、行政機関は7月から全面禁煙になるが、道議会庁舎は議決機関だとして対象外。