受動喫煙の規制強化を 医学会連合などが声明 

2017/12/8 17:31 日経 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO24427010Y7A201C1CR8000/ 

 

 日本医学会連合や肺がんの患者団体など261団体は8日、受動喫煙の規制強化を求める緊急声明を公表した。厚生労働省が店舗面積150平方メートル以下の飲食店での喫煙を認める案を検討していることについて「国民ならびにオリンピック・パラリンピックで来日する人たちの健康を守ることはできない」と訴えた。

 声明では、厚労省が2016年10月に公表した屋内禁煙を原則とする当初案を支持する考えを表明。受動喫煙のない社会が、健康長寿社会の実現につながると強調した。

 厚労省は飲食店などに受動喫煙対策を義務化する健康増進法の改正案を巡り、店舗面積150平方メートル以下の飲食店での喫煙を認める案を検討している。記者会見した日本医学会連合の門田守人会長は「大幅な後退だ」と批判した。

 

屋内の完全禁煙を要望 学会、患者団体が声明文

2017/12/8 19:45 共同通信 https://this.kiji.is/311799032789910625?c=113147194022725109  

  広さ150平方メートル以下の飲食店での喫煙を例外的に認める受動喫煙対策を厚生労働省が検討していることを受け、医学系の学会や肺がん患者会など261団体が8日、屋内の完全禁煙を求める声明文を厚労省に提出した。

 声明では、対策に例外をつくると「国民や2020年の東京五輪・パラリンピックで来日する人たちの健康を守れない」と非難。提出後に会見した日本医学会連合の門田守人会長は「受動喫煙はゼロにすべきで、受け入れられない」と強調した。

 厚労省は受動喫煙対策を強化する健康増進法の改正案を来年の通常国会に提出したい考え。

屋内の全面禁煙を求める声明文を高木美智代厚労副大臣(手前左)に手渡す日本医学会連合の門田守人会長=8日午後、厚労省