県庁舎敷地内、禁煙へ　１０月から、県議会棟は未定

2018年2月20日 秋田魁新報　http://www.sakigake.jp/news/article/20180220AK0049/　

　秋田県の佐竹敬久知事は２０日の２月県議会本会議で、受動喫煙防止に向けて今年１０月から県庁舎敷地内を禁煙にする考えを明らかにした。健康長寿日本一を目指す取り組みの一環。県職員は勤務時間中の喫煙ができなくなる。ただ、本庁舎と棟続きになっている県議会棟の対応はまだ決まっていない。

　現在、県庁舎は屋内禁煙とし、屋外に喫煙所を設ける分煙方式を採っている。佐竹知事は「分煙をしても、たばこのにおいで体調を悪くする非喫煙者もおり、受動喫煙を完全には防止できない」と説明。「今年１０月からの県庁舎敷地内禁煙を目指して調整している」と述べた。佐藤雄孝氏（自民）の代表質問への答弁。

　県人事課によると、敷地内禁煙は県本庁舎のほか、県内８カ所の地域振興局、試験研究機関などを含む全ての県有施設が原則対象となる。県自治研修所（潟上市）や鷹巣技術専門校（北秋田市）など宿泊機能を持つ施設については、一般の利用者がいる中で常時禁煙とすることが妥当かどうか、別途検討するという。

　また、禁煙による職員の健康増進の観点から、敷地外であっても昼休みを除く勤務時間中は職員の喫煙を禁止する。出張中も適用する。

　同課は「敷地内禁煙に対し喫煙者には反発もあるかもしれないが、非喫煙者の不満も無視できない。職員の健康管理の立場から考えなければならない」としている。

　一方、屋内で喫煙可能な県議会棟の対応は今後の検討課題。鶴田有司議長は取材に対し「健康長寿日本一を目指す県の方向性は否定しないが、県内の葉タバコ生産農家の思いにも寄り添わなければならない。議員間でしっかり議論し、なるべく早く結論を出したい」と述べた。

　県は昨年１０月、職員４２００人を対象に喫煙状況のアンケートを実施。同課によると、副流煙を吸わなくてもたばこのにおいで気分を害するといった意見が寄せられたほか、喫煙で席を離れている職員の分まで電話、来客対応などの負担が増えることへの不満の声も一定数あったという。

健康寿命日本一目指し　県庁敷地内を禁煙へ（秋田県）

2018/2/20 19:29 秋田放送  http://www.news24.jp/nnn/news86113184.html

県議会は２０日、代表質問が行われました。医療や介護に頼らず自立した生活を送れる期間、「健康寿命の日本一」に向けた取り組みとして、佐竹知事は今年１０月から県庁敷地内の全面禁煙に踏み切る考えを明らかにしました。県は、健康寿命日本一の実現に向けた来年度から５年間の行動計画の策定を進めています。「食生活」「運動」「受動喫煙防止」の３つが計画の柱で、佐竹知事はこのうち、受動喫煙防止対策について今年１０月１日から県庁敷地内での全面禁煙を目指す考えを明らかにしました。「県としましては広く県民のご協力をいだだきながら、受動喫煙ゼロに向けた取り組みを推進するとともに、本年１０月からの県庁舎敷地内禁煙を目指して関係者と調整を図っているところであります。」現状、県庁や県内８つの地域振興局では敷地内に喫煙所を設けていますが、１０月からは使用できなくなる見通しです。