鈴木俊一五輪担当大臣定例記者会見

平成30年7月20日 http://www.kantei.go.jp/jp/singi/tokyo2020_suishin_honbu/statement/2018/0720speech.html

 

(記 者)おはようございます。
 水曜日に成立した受動喫煙の改正健康増進法についてお伺いしたいんですけども、五輪に向けて取り組んでこられまして、無事に本会議で成立をしました。このことに対する大臣の評価や期待をお願いしたいのと、あわせて法案の中には例外規定も多くて、有識者からは骨抜きになっているという指摘も上がってますけども、その点についてもどう考えるか、あわせてお願いします。

(大 臣)
 今回の健康増進法につきましては従来、受動喫煙防止対策というのは、自主的な対応、努力義務でやってくださいと、こういうことでありましたけれども、この改正案ができたことによりまして、法律上新たに設けられます義務のもとで、段階的にこの受動喫煙対策が進んでいくということになりますので、この法律が成立したという意義は、大変大きなものがあると、そういうふうに思っております。
 私の立場ではたばこのないオリンピックということが一つの示されている姿でありますので、その実現に向けまして組織委員会、IOCとの間の調整、そういうものが行われるわけでありまして、そういうものにしっかりと我々もサポートしていきたいと、こういうふうに思っております。
 また、今回の法律とは別に東京都が、法律に上乗せをするというふうな形での条例を制定したところでございますので、そういう条例との組合せをどうやってくのか。それから東京都23区のうち22区では、要するに屋外での喫煙というものもいろいろ規制がかかっております。こういう規制が屋外についてあるというのは、あまり海外の都市ではないわけですので、海外から来る方々がそういうことを恐らく知らないと思うのでそういうことを徹底、周知をすると、これは多言語化も必要かもしれません。そういうようなことをまずどうするのか。それから過去大会におけるたばこのないオリンピックの実態がどうなのか、例えば平昌のオリンピック・パラリンピックに行ってきましたけれども、選手村の中にも喫煙場所がありました。屋外ですけれども。そういうのが東京大会ではどうするのか、正に組織委員会とIOCとの調整が進むと思いますので、私どももそれをしっかりとサポートして、たばこのないオリンピックという理念が具現化されるように努めたいと思います。

(記 者)
 すみません、関連で、今のお話の関係で受動喫煙対策めぐっては、大臣の御地元の岩手県も葉タバコの全国有数の産地で、議論の過程の中では葉タバコ農家から、この法案に対する悪影響だったり経済的な影響を心配する声も一時上がっておりましたけども、その点に関しては、今回の法案を受けてどのようにお考えでしょうか。

(大 臣)
 最近あまり葉タバコ農家の皆さんから、この旨について私に直接、言ってくることがありませんので、彼らも今回の法律ができたということは、正面から受け止めているんじゃないかということじゃないかと思います。
 やっぱり時代の趨勢というのはあります。かつては半分以上の方が喫煙者、喫煙率が高くて、今は18%ぐらいまで下がっているんじゃないですかね。そういうこともあるわけですから、そういう中の一環として粛々と受け止めておられるのじゃないかなと、こういうふうに受け止めています。 

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成立した受動喫煙の改正健康増進法について、加藤厚労大臣の記者会見は無かったよう、、