お化け

タバコ

中谷 梢子 ・ 高瀬 明佳 ・ 杉本 麻美 ・ 中谷 里香 ・ 伊藤華奈子

お化けタバコ〜

   はじまり〜 

はじまり〜

 

ケンチャンとパパとママで近くの公園にさんぽにでかけました。

ケン 「楽しかったね。」
ママ 「よかったね。またいこうね、ケンチャン。」
パパ 「あータバコはうめえなあー。」

ケン 「あ、もうお家だよ。」

ママ 「さあ、お家へ入りましょう。」

 

パパ 「ああ、本当にタバコはうめえなあ。」
ママ 「本当にパパったらダメねえ。」
ケン 「本当にパパったらダメねえ。」
パパ・ママ・ケン 「アハハハハハハ、ウフフフフ」

でもパパは家に入ってもタバコをやめません。

パパ 「マッタクマッタク、タバコはうめえなあ。」
ケン 「パパタバコやめてくさーい。」
パパ
「これがまたやめられないんだケンチャン。」
 

ケン 「でもくさい、ママにきらわれるよ。」
パパ 「それでもいいんだ、そしたらパパはタバコとけっこんするから。」

ケン 「ママ〜。」

ケン 「どうしてパパはタバコがすきなの?」

ママ 「それはパパしか知らないのよ、パパにおききなさい。」

 

その夜のことです。
ケンチャンはこわいゆめを見ました。
ドアの近くにお化けが立っています。

パパの吸うタバコのけむりみたいにゆらゆらゆらゆらゆれています。

そしてドアをあけて入って来ました。
ケン 「スヤスヤ、スヤスヤ。」
ケンチャンはきもちよさそうにねむっています。ケンチャンの近くにおばけがよってきました。

あっ、ケンチャンあぶない。

ケンチャンは目を開けました。
横に、おそろしいかおのお化けがたっています。

ケン 「ヒェーーー。」

ケンチャンはひめいを上げました。


するといきなり、お化けがケンチャンをおっかけてきました。
ケン 「わ〜、たすけて〜。」

オバケ 「われは、タバコのけむりなり。パパがタバコをやめればゆるしてやろう。」

ケン 「パパにやめるようにいってみるからやめて〜!」その時、パッとお化けが消えました。
 

ケン 「えーんえーん、ゆめでよかった。でもパパに相談してみよーっ。」
そしてケンチャンは、朝までもう1回ねました。
ケンチャンは、ふとんにもぐってなにかじゅもんのようにしゃべっています。
ケン 「パパどうかタバコをやめて。ぼくのおやつへらしていいから。」
本当にケンチャンはえらい子ね!
次の朝、ケンチャンはパパに相談してみました。 


ケン 「ねえパパ、相談があるの。」
パパ 「なんだいっ。」
ケン 「ちょっといいにくいんだけどタバコやめてくれない。」
パパ 「それはまた、どうして?」
ケン 「きのう夜、タバコのおばけでたの。」
パパ 「えっ、あのゆらゆらゆれてるお化けかい?」
ケン 「うんそうだよ。」
パパ 「あのお化け、パパの小さい時にもでたんだよ。」ケン 「パパの時も?」
パパ 「パパのパパもタバコをいっぱい吸ったんだ。」
ケン 「フーン」

パパ 「そんなにパパは、タバコを吸ったんだ。もうパパ、タバコやめるヨ!」
ケン 「ごめんね。」

パパ 「ケンがあやまる必要はないんだよ。」
ケン 「そうだよね。」

それからパパはタバコをすわなくなりました。
あなたは大丈夫?家族のためにも、タバコはやめようね。
                                    ーおわりー