特定非営利活動法人 「子どもに無煙環境を」推進協議会の設立経過
 
【法人設立総会にいたる経過】

 本会は,1988年の発足当初より法人化が長年の念願でした。シーズ(市民活動を支える
制度をつくる会)大阪NPOセンターなどとも協力し,NPO法(特定非営利活動促進
法)の成立に努力もしてきました。
 これまでの会の活動経緯の要旨は設立趣旨書に記載のとおりですが,法人(特定非営利
活動法人)として組織を整えることが対外的に必須となっています。特に法人化すること
により,助成が得やすくなる可能性が増えることに期待しています。
 子ども達の周りにタバコの煙のない無煙環境を広げるための啓発ポスターの制作・送付
など,年間予算規模は約千万円前後で,自己資金は4分の1くらいですが,寄附や助成金
なしには事業は不可能です。事業を開始して11年目で,当初は赤字を出しながらも,徐々
に寄附や助成が得られこれまで継続することができました。しかし同じ機関からそう長く
は継続助成いただくのは無理で,様々の助成機関に援助を求めざるを得ません。
 非営利の公益活動に取り組んでいるのに常に財源が不足し,申請しようにも,本会が取
り組んでいるテーマに対する非法人を対象とした助成制度がほとんどないため,助成の申
請先が非常に限定され,この11年綱渡りの運営でした。法人取得は長年の念願だったので
す。
 法人設立により,課税対象になったり,事務量が増えるという点はありますが,社会的
・法的基盤を整備して新たな事業展開を進めるために,法人化は欠かせないとの合意のも
とに,1998年11月18日に(財)大阪がん予防検診センターで法人設立総会を開催し,12月1
日に大阪府に認証申請書を提出し,受理されました。

 NPO法の特徴の一つは情報開示にあるとのことですが,本会は積極的に情報開示を行
い,行政ではでき得ない,NPO団体だからこそできる活動に創意工夫をこらし,NPO
法人の実態形成の一翼を担っていきたいと考えています。
 「子どもに無煙環境を」の課題もこの10年で社会的改善がようやく緒につきましたが,
10年か20年かけて,この課題が完了し解散する日まで力を傾けたいと思っています。