平成10年（1998年）６月11日

大阪市市民局女性政策推進課

クレオ大阪意見係 御中

たばこれす　　

「クレオ大阪中央」の完全分煙のお願い

　　本会は，1982年の会設立以後，喫煙場所と禁煙場所の分離（分煙）や禁煙ゾーンの拡大の要望，タバコの害の啓発，子ども達の周りの無煙環境キャンペーンなどに取組んできました。そして市長選挙の度毎に候補者に公開アンケートを実施し，その回答を基に，大阪市における喫煙対策を要望してまいりました。平成８年(1996年)１月にも，磯村市長宛に要望を提出し，その第１項目として，以下の要望をし，前向きの口頭回答をいただきました。

　　　　　１．市民と職員の健康をタバコの煙から守り，また安全で美しい施設とするために，大阪市関係
　　　　　　　の庁舎，関係施設（学校なども含む）は，「分煙」にすること（各フロアなどに喫煙所を設
　　　　　　　け，それ以外の事務室，会議室，待合室，食堂，喫茶室，ロビーなどは禁煙にすることなど）
　　　　　　　が，健康推進都市として不可欠というのが世界の趨勢となっていますので，労働安全衛生法
　　　　　　　の快適職場指針等を踏まえ，早急に抜本的な対策を進めてください。

　その後，平成８年２月には労働省より「職場の喫煙対策のガイドライン」が出され，同年３月には厚生省より「公共の場所における分煙のあり方検討会報告」が出され，翌平成９年３月には人事院より「公務職場における喫煙対策に関する指針」が出されました。

　これらはいずれも，非喫煙者が意に反して喫煙者の煙を吸わされることのないよう，職場や公共の場で，禁煙・分煙を進めるべきことを勧奨しています。また自主的に禁煙・分煙を採り入れる施設や企業も徐々に増えてきています。

　 このような社会的動きの中で，現在建築計画が進められている「クレオ大阪中央」につきまして，既に禁煙・分煙対策を盛り込まれていることとは存じますが，利用者及び職員の健康を受動喫煙から守るために，より完全な禁煙・分煙がはかられるよう，以下の点を要望いたします。

「クレオ大阪」は主に女性が利用する機会が多いと思いますが，女性の喫煙者率は約13％前後ですので，ごく少数の喫煙者の煙で大多数の非喫煙者が煙害を蒙ることのないよう抜本的対策を採っても異議は出ないでしょうし，母性を守るためにも必須のことですので，ご高配をお願い申し上げます。

　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　記

      （１）施設内は完全禁煙とし，別排気の喫煙所を別途分離して設けてください。
      （２）食堂や喫茶室も完全禁煙としてください。
      （３）空気清浄機ではタバコの煙は浄化できず，かつエネルギーの浪費になり
　　　      ますので，空気清浄機による対策は採用しないでください。
      （４）既にオープンしている他の「クレオ大阪」も，対策を進めてください。

  
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