以下の要請書を国会議員に送りました。 2000.10.29

未成年者がたばこを買えない内容の「未成年者喫煙禁止法」の改正を!!

1.未成年者がたばこを自由に買っている自動販売機は撤去するよう,法
  的な方向づけが必要です。

2.コンビニエンスストアやたばこ販売店等の店頭販売は年齢証明で確
  認して販売するよう,義務づけが不可欠です。

今国会で,未成年者飲酒禁止法とともに,制定100周年を迎えた「未成年者喫煙禁止法」の改正の議員立法が予定されています。

 改正内容は,罰則の強化(違法販売者へ50万円以下の罰金,及び販売従業員だけでなくその法人も処罰対象とする)とのことですが,未成年者が自動販売機やコンビニ等で自由にたばこを買っている現実が全く不問とされているようです。

未成年のたばこ購入は大半は自販機で

 国立公衆衛生院の調査では,高校生(3年男子)は,たばこを,自販機(74%),コンビニ(40%),たばこ店(26%)で入手していると報告されています。

 また下の新聞報道*のように,高校生の懲戒(停学など)理由の約半数は喫煙となっています。こんなにも多くの生徒が,たばこを吸い,処分を受けている実態は,氷山の一角に過ぎず,実際には数多くの高校生達が,小中学生の時からたばこを吸って,その心身の成長を損なっているだけでなく,未成年にしてたばこ依存に陥り,健康を害していることが窺えます。この実態は未成年者の遵法精神を損ない,法治国家のあり方にも問題を投げかけるものです。

 たばこの自動販売機の撤去を求める声は,国内的にも,国際的にも満ちています。今回の「未成年者喫煙禁止法」改正の議員立法に,たばこ自動販売機の撤去,及び販売店での年齢証明の提示の義務づけを,是非に盛り込んでいただけますようお願いいたします。

*大阪府教委が,2000.4.28に,府立高校の懲戒の実態を発表。3年間の16,288件の内,喫煙が8,056件(49.5%)と約半数。

2000.10.29

特定非営利活動法人「子どもに無煙環境を」推進協議会
たばこれす