中高生の喫煙激減 禁煙浸透 携帯が小遣い圧迫? の「携帯」は全く違うのでは

後記のニュースが2005.8.にあり(日経夕刊にも掲載),この「ケータイ代かさみ?」
は,果たして本当でしょうか?
オリジナルの報告書を見た上で,コメントすべきとは思いますが,
ネットを見ると,裏付けのない,勝手な解釈の「携帯が小遣い圧迫?」が独り
歩きをしているようで,的はずれで全く違っているんじゃない?,と思っている
のですが…。

かつてスキーなど若者レジャー客が減ったときに,携帯との関連が指摘され,
そうかも知れない,という感じは持たれたようですが,
中高生の携帯は,2000年の調査時には既に相当普及していましたので,
「携帯が小遣い圧迫」は関与がないとは言えないかも知れないが,もっと別
の要因がはるかに大きいように思いますが,どうでしょうか?

その裏付けの一つとして,20歳代の喫煙率も4年間で減っていますが
http://www.health-net.or.jp/tobacco/product/pd090000.html
    2000年   2004年         全年齢(参考)
男   60.9% → 52.2%(8.7%減)   53.5% → 46.9%(6.6%減)
女   21.9% → 19.7%(2.2%減)   13.7% → 13.2%(0.5%減) 

携帯の要因が大きければ,これら20歳代の年代も激減してもよいように思い
ますが,そうではないので,中高生のみ半減した要因として,もっと多角的に
考察すべきように思いますが,報告書はどうなのでしょう?

考えられる要因としては,
1.報道されているように,公共の場の禁煙化
   (健康増進法2003年5月施行)
2.小中高校の禁煙化(敷地内禁煙含む)
3.喫煙防止教育の普及と教育効果(学内外における)
4.喫煙防止や禁煙推進の啓発や取り組みの社会的広がり
5.禁煙支援・サポートの広がり,また親や周りの大人,教師などの喫煙の
  減少の影響
6.タバコ価格の引き上げ(2003年7月より1本1円弱上げ)
7.電車や公共的場所の広告禁止(2004年10月より)
8.未成年者喫煙禁止法の改正(少しは買いにくくなった?)
  ・2000年11月に罰金が50万円に引き上げ等
  ・2001年12月に年齢確認等が義務づけ
 http://www3.ocn.ne.jp/~muen/tobaccoless/law/mikinhou0306.htm
9.何よりも,以上に関連して,小中高生のタバコへの意識・価値観が変わっ
  てきてるのでは。(大人志向やピアプレッシャーの減少など)

などが複合的に関与したのでしょうが,その解析は難しいのでしょうね。
(以上の要因が本当なら,これは関係者皆で大いに喜ぶべきことですね

今後これに,今年7月からのパッケージの警告表示,今後期待されるタバコ
価格の大幅な引き上げ,自販機規制(2008年からのICカード式が諸問題を
含むにしても),などで,更に大幅な減少が期待されるのかどうか…

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
中高生タバコや〜めた 4年で半減 高3
ケータイ代かさみ? 禁煙スペース増え?
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050822-00000023-san-soci

 平成十二年度には四割近くに上った高校三年男子の喫煙率が、十六年度には二割強に激
減するなど、国内の中高生喫煙率がこの四年間で大きく減少していたことが、厚生労働省
研究班が実施した十万人規模の中高生アンケートで二十二日分かった。主任研究者で国立
保健医療科学院(埼玉県和光市)の林謙治次長(保健医療政策)は、大人の喫煙率が低下
傾向にあることや、公共の場の禁煙化が進んだことなどが背景にあると指摘。さらに「中
高生の携帯電話の所有率が増えており、たばこに使う小遣いが圧迫された可能性も高い」
と推測している。
 研究班は平成八年度から四年ごとに、全国の中学、高校で喫煙や飲酒の実態について生
徒にアンケート。
 未成年者の場合、中学入学以降、男女とも学年が上がるほど喫煙率が上昇するとされ
る。八年度と十二年度の調査では、過去に一度でも喫煙した経験を持つ生徒の割合は高校
二年男子で半数を超え、高校三年女子でも四割弱に上った。
 毎日の喫煙も高校三年男子で四分の一、同三年女子でも一割弱を占めていた。
 しかし十六年度は、直近一カ月に一回以上喫煙した生徒の割合(喫煙率)は、前二回と
も約37%だった高校三年男子が21・8%に大幅減。6−8%程度だった中学一年男子
が3・2%、16%程度だった高校三年女子も9・7%に減っていた。アンケートには計
約百八十校の十万三千五百人が回答した。
≪成人喫煙率 低下に追随≫
 「一カ月の高校生の小遣いは六千−七千円程度だが、携帯電話の所有率は八割を超え、
支払っている料金は月に四千−六千円程度との調査結果や推計もある」
 調査を実施した国立保健医療科学院の林謙治次長は、「ケータイ不況」が喫煙習慣に及
ぼしている影響を指摘した。
 ケータイ不況というのは、可処分所得の多くを携帯電話代に使わなくてはならないた
め、他の消費が抑制される傾向のことで、特に若い世代に著しい。ゲームセンターなどの
利用率が減ったという話もある。
 総務省は、平成十二年から家計における移動電話通信料を調査しているが、十二年に
は、国民一人当たりの携帯電話通信料は約八千八百二十二円(年平均)だった。それが十
六年は約二万三千八十円となり、四年間で二・六倍に。普及の頭打ち、通話料値下げなど
で伸び率は鈍っているが、今後も増加が予想されている。
 一方、成人の喫煙率はどうか。JTの調査によると、昭和四十一年に84%あった成人
男性の平均喫煙率は長期減少傾向にあり、平成十四年以降は非喫煙者のほうが喫煙者より
も多くなった(女性はずっと約15%前後で推移)。
 健康増進法による生活空間の分煙・禁煙化、たばこの値上げ、そしてケータイ不況。大
人でも「もう禁煙しようか」と思う人がいるぐらいだから、未成年者の価値観が変わって
も不思議はない。
 林次長は「携帯電話の功罪は別問題として、今後(喫煙率低下との)関連性を調べるべ
きだろう」と話している。
(産経新聞) - 8月22日15時47分更新
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

発信者−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
NPO法人「子どもに無煙環境を」推進協議会 nogami
〒540-0004 大阪市中央区玉造1-21-1-702
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−