タバコ規制と日本、2020オリンピックは?
2017/04/07 FCCJ (日本外国特派員協会)、通称「外人記者クラブ」にてWHO(世界保健機関)のベッチャー生活習慣病予防部長が来日し、記者会見を行った。
もちろん、WHOとしては今の日本のタバコ産業と民度の低さを容認することが出来ない。
あのヨーロッパ一の頑固者のアイルランドすら全面禁煙化に成功した。
喫煙率が圧倒的に高いロシアですら、公共の場での喫煙を全面禁煙化に成功。
そして中国も全面禁煙化をする。
現在、喫煙が多い国で順番としては1位が中国、2位がインド、3位がインドネシア、4位USA、5位ロシア、6位パキスタン、7位が日本だ。そして、公共の場でタバコから逃れないのは日本のみ。最新の技術を持っている国、最大の高齢者の国であり、本来なら一番賢くなくてはならないはずなのに、ロシア、中国よりも喫煙対策には遅れているとのこと。
2年おきに更新される資料は2014年だが、2016年版は今年の7月に発行される。
そして喫煙規制をしている国はもっと増える。
一番の問題が受動喫煙である。
喫煙所を作っても、あまり意味がない。
それは、床、じゅうたん、衣服に着いて回ってくる。
それが、非喫煙者に影響を与える。
「日本は喫煙者の天国」と言う不名誉なレッテルを世界中から貼られている。
そんな中、2020東京オリンピックまでなんとかしないとすでに時代遅れなのに、もっと取り残されてしまうと苦言を呈した。そして、中国やロシアとも比較されて、この国々は日本よりも喫煙率が高いが、公共の場での喫煙は全面禁煙化に成功したか、今年中にすると。日本は最新の技術と素晴らしい経済があるにも拘らず、19世紀のままだ(20世紀ではない)。
何しろ日本のタバコ規制に限界があると。
まず、部分喫煙は成功しない。
それはすでに他の国でも立証されている。
やるなら全面禁煙化でないと全く意味がない。
客だけではなく、働くスタッフにも影響がある。
受動喫煙+今ではセカンドハンドスモークではなく、サードハンドスモークを懸念せねばならない。
これは受動喫煙者が自宅に帰って、また副流煙を含む衣服で自宅で害を撒き散らす懸念だ。
これに関しては、現在調査中とのこと。
ここで、スペイン政府も重い腰を上げた。
スペインはおもてなし業界に対して喫煙に関して規制をした。
最初は色々とタバコ産業から嫌がらせがあったが、民意ではないと理解し、彼らが提示するデータも全て偏りがあり嘘っぱちであると証明し、全面禁煙化に成功した。
ベッチャー部長はアスベストスに例え、大切な人をアスベストスの中で飲食させますか?息を吸わせますか?との質問を投げつけてました。
もちろん、現在の日本ではそんな人はいませんよね。
しかし、タバコの煙はアスベストスと同等な害だと言うことです。
私も神奈川県民であり、地元湘南で2020オリンピックでヨットレースは江ノ島で行われるので、喫煙やホテルの課題を知っている。神奈川県条例で受動喫煙防止法を施したのが前知事の松沢成文先生(現在参議院議員)、そしてその医療顧問で参謀をしていたのが藤沢の内科医の長谷章先生だ。
今、神奈川県が変わろうとしている。
このままではダメだと。
地元湘南にはきれいな海と空気を世界中の人たちに知って欲しい。
現にFCCJも全面禁煙化したら飲食の売上がアップした。
事例がたくさんある、そして70%の民意が禁煙化したいにも拘らず多くの議員たちは部分喫煙を望んでいる。
タバコマネーがあまりにも多い。
あまりにも残念な日本であり、ベッチャー部長はこの後にサラリーマンの聖地、新橋を訪れて現状を見てこられた。
まず必要なのは、日本人にタバコに関して正しい知識を得てほしいと。
そして、タバコのパッケージをもっとグロテスクにすることによって(タイや欧州では喫煙率低下に成功している)、タバコを吸うとどうなるか、そしてタバコは一日でも早く吸うのはやめるのは悪くないので「今でしょ」と強調した。
こちらがもう一つの参考資料です。
WHOは喫煙者が悪いとは言ってません。
記者会見後の話:
喫煙者はタバコの毒を理解していないだけで、喫煙者も非喫煙者も助けたいとのことです。
そして、今なら、タバコ農業の問題も技術で解決出来ると。
そして日本では農協の問題があると。そして財務省のおカネの流れもと言われた。
私から、今では、技術によりタバコの葉を石油に変えたりすることや色々な使い道がある中、日本は何もしていない。
まだまだ先は長いが時間はないですねと。