2017年3月3日06時50分 朝日デジタル http://www.asahi.com/articles/ASK325HTGK32ULBJ00S.html pdf記事
日本禁煙学会は2日、受動喫煙対策で、すべての飲食店で例外なく屋内禁煙とする案に7割以上が賛成で、他人のたばこの煙は喫煙者でも2人に1人が不快に思っているというインターネット調査の結果を発表した。「国民の意識は向上し、禁煙反対は少数派だと、国会議員にも訴えていきたい」としている。
調査は九州看護福祉大の川俣幹雄教授らが2月15~20日、居住地の偏りなどに配慮する方法でネットで実施、20~70代の全国約1万人から回答があった。
「例外なき屋内禁煙」に、大いに賛成・やや賛成は73%で、大いに反対・やや反対の9%を大きく上回った。他人のたばこの煙を不快に思う人は非喫煙者で90%だったが、喫煙者でも45%にのぼった。
料理や接客が優れている店が喫煙可から禁煙になったらどうするかを尋ねた質問では、行く回数が「増える」が42%で、「減る」(13%)の3倍を上回った。川俣さんは「飲食店に収益減の危惧があると聞くが、収益は増える可能性がある」と話した。
厚生労働省は1日、受動喫煙防止の強化策として、30平方メートル以下のバーなどを規制の例外とする案を発表したが、作田学・同学会理事長は「受動喫煙で最も多いのは飲食店だ。例外を作れば被害はなくならない」と指摘した。