2018年6月22日22時24分 朝日 https://digital.asahi.com/articles/ASL6Q5TLJL6QTPJB00X.html?iref=comtop_list_pol_n04
自民党の穴見陽一衆院議員(大分1区)が衆院厚生労働委員会で参考人の肺がん患者に「いい加減にしろ」とヤジを飛ばした問題で、大分がん研究振興財団(大分県由布市)は22日、穴見氏から理事辞任の届け出があったと発表した。「一身上の都合」としているが、直前に本人から財団評議員に電話があり、「大変迷惑をかけた」と謝罪があったという。
穴見氏は2007年の財団発足時から理事を務めていた。辞任届は、近く開く緊急評議員会で受理される見込み。財団は参考人や全国のがん患者と家族に対し、「大変ご不快なお気持ちを抱かせましたことに、心よりおわび申し上げます」とする談話も出した。
植山茂宏理事長は「参考人の方がいろんなことを考えながら発言されていたのに対し、全くそぐわない発言だった。謝罪談話の(喫煙者への)『差別』という言葉もピンとこない」と述べた。
穴見氏は受動喫煙対策を強化する健康増進法改正案を審議する15日の厚労委で、参考人の肺がん患者に「いい加減にしろ」などとヤジを飛ばし、21日に謝罪コメントを発表していた。
ファミリーレストランチェーン「ジョイフル」の運営会社(大分市)の代表取締役相談役も務めており、同社には電話などが相次いでいるという。広報室の担当者は「発言の批判も、『店は関係ない』という励ましも真摯(しんし)に受け止め、20年に向け受動喫煙対策を着実に進めたい」と語った。