2018年10月2日03時00分 朝日 https://digital.asahi.com/articles/ASLB13CWVLB1UBUB004.html?_requesturl=articles%2FASLB13CWVLB1UBUB004.html&rm=306
秋田県は1日、受動喫煙を防ぐため、本庁舎や県の出先機関などの敷地内を禁煙にした。駐車場や駐車中の車内を含めて、敷地内では喫煙できない。県内の役所の本庁舎が敷地内禁煙となるのは、市町村役場を含めて初めて。県警も同日、本部や各署、交番、駐在所、秋田市の運転免許センターを敷地内禁煙とした。
県庁本庁舎1階の喫煙所では、同日午前8時過ぎに灰皿が撤去された。議会サロンにあった灰皿も撤去された。県庁第二庁舎の喫煙所は施錠された。
県人事課によると、敷地内禁煙の対象には、地域振興局や試験研究機関、県東京事務所なども含まれる。職員は敷地外でも、休み時間を除く勤務時間中は喫煙を禁じられる。公用車内や出張先でも同様だ。
一方、宿泊する人がいたり、外部の人も利用したりする自治研修所、消防学校、女性相談所、林業研究研修センター、産業技術センターは対象外だが、職員は勤務時間中は喫煙できない。また、県立図書館や県立美術館は未成年者の利用も多いが、敷地内禁煙にはなっていない。
県人事課によると、昨年10月に職員を対象に実施したアンケートでは、回答者の約80%が受動喫煙に関するストレスを感じていたという。「対象施設については今後も検討していきたい」としている。
来客用喫煙所の灰皿を撤去する県職員=2018年10月1日午前8時29分、秋田市山王4丁目の秋田県庁本庁舎