2022年11月4日 17時00分 朝日 https://digital.asahi.com/articles/ASQC443LVQC2UTFL01C.html
たばこの煙について8割以上が不快に思っている――。内閣府がたばこに関して行った世論調査で、そんな実態が明らかになった。路上での煙に不快感を覚えた人が7割にのぼった。厚生労働省の担当者は「健康増進法の改正をふまえ、受動喫煙の防止という意識が高まっていると感じる」と話している。
アンケートは今年8~9月、全国の18歳以上の3千人に無作為に郵送し、1556人から回答を得た。
「喫煙者のたばこの煙について不快に思いますか」との質問には、「不快に思う」「どちらかと言えば不快に思う」とこたえた人の合計は83・3%。2019年7月の前回調査は78・4%だった。
さらに、不快に思った場所を聞いたところ、「路上」が70・2%(前回53・3%)、レストランなど主に食事を提供する店舗が50・9%(同62・4%)と続いた。
2020年4月に全面施行された改正健康増進法について、改正内容の周知状況も聞いた。
「多数の人が利用する施設の屋内は、原則禁煙になった」を知っているとこたえたのは72・5%。一方で、「喫煙室などたばこが吸える場所に20歳未満の人は立ち入れない」については20・1%にとどまった。
内閣府は、今回は新型コロナウイルスの影響で調査方法が変わり、前回調査結果と単純比較はできないとしている。結果は内閣府のホームページ(https://survey.gov-online.go.jp/hutai/tindex-all.html)で公開している。