2019/4/3(水) 14:55配信 CBnews https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190403-14550000-cbn-soci https://www.cbnews.jp/news/entry/20190403140128
日本禁煙学会は、総務省消防庁長官と全国消防長会会長に宛てた要望書をウェブサイトで公表した。日本たばこ協会が制作したチラシ(消防庁、全国消防長会後援)を取り上げ、公的機関が加担するようなことは、たばこ規制枠組み条約(FCTC)に違反していると指摘。たばこが救急搬送される心臓病や脳卒中の「最大の原因」であることなどを挙げ、消防庁と全国消防長会に抜本的な改善を求めている。
日本禁煙学会が問題視しているのは、「寝たばこ、あなたも気をつけて」「絶対ふとんで吸わないで!」などと書かれたチラシ。同協会の役員全員がたばこ会社の幹部で構成されていることに触れ、火災防止キャンペーンであっても、たばこ会社と連携して活動することは、「世界保健機関(WHO)の国際条約であるFCTC第5条3項に違反」しているという。
寝たばこによる火災や死亡、家の消失、巻き添え被害の「第一の責任」は、紙巻きたばこを製造・販売しているたばこ会社にあることなどを挙げ、「消防庁、全国消防長会が連帯責任を負っているかのごときチラシ等の作成」は間違っていると指摘している。
また、消防庁に対し、たばこのパッケージなどに「火災防止からも、寝たばこやポイ捨て厳禁」の警告表示を載せることを、たばこ会社に求めていくよう促している。
関連 日本禁煙学会:「タバコ会社の関連団体が発行するチラシに消防庁等の名を入れるべきではありません」