2019年5月15日 夕刊 中日 https://www.chunichi.co.jp/article/front/list/CK2019051502000286.html
【ジュネーブ=共同】世界保健機関(WHO)は十四日、世界的に増加している認知症の予防のための新たな指針を公表した。運動の習慣や健康的な食事、禁煙が重要だとしている。各国が適切な対策を取らない場合、世界の認知症患者が二〇五〇年には一億五千二百万人に達する恐れがあるとしている。
WHOによると、認知症患者は世界に推計五千万人おり、毎年約一千万人が新たに発症している。
指針は十二項目から成り、特に効果的な予防策として定期的な運動、禁煙を挙げた。六十五歳以上の高齢者では一週間に少なくとも百五十分の中程度の有酸素運動が望ましいとしている。またバランスの取れた食事や、飲酒制限、社会活動もリスク軽減に有効だとした。食事では、芋類を除く野菜や果物を一日に少なくとも四百グラム摂取するよう勧めている。
高血圧と糖尿病も認知症のリスクを高めるとしている。
WHOが推奨している12項目 https://ninchishoyobo.com/lifestyle/preventive-measures/who-risk-reduction/