「健康被害抑えられた」受動喫煙対策の先進地・美唄市では… 改正健康増進法が一部施行 北海道

2019/7/1(月) 19:39配信  北海道放送 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190701-00000011-hbcv-hok

 

受動喫煙対策を強化する改正健康増進法が1日から一部施行され、学校や病院、児童福祉施設や行政機関の庁舎などの屋内では、完全禁煙となりました。
こうした受動喫煙対策に、いち早く力を入れていたのが空知の美唄市です。

「妊婦や子どもたちを受動喫煙の影響から守ることが目的。条例ができたことで、店が禁煙になってよかったとか、ポイ捨てが少なくなったという声もある」(美唄市保健福祉部・望月志帆係長)

美唄市では、2016年から受動喫煙防止に関する条例を全国に先駆けて制定しました。

「飲食店は、もう少し緩くしてもいいかなと思う」(地元の人)
「みんなどこでもダメだと言わないでさ。楽しみがなくなる」(地元の人)
「以前だったら、くわえたばこもあったが、今はそういうこともない。本当は空気がよくなって吸わなければいちばんいいが、ちゃんと分別とかすれば、それはそれでいいのではないか」(地元の人)

美唄市内の飲食店は。

「美唄市内にあるこちらの飲食店、入り口には分煙を示すステッカーがはられています」(記者)

美唄焼き鳥のお店たつみは、これまで店の禁煙・分煙化を推し進めてきました。

「ランチが午後3時までだが、その時間は禁煙になっている。赤ちゃんがいますからとか、子どもがいますからということで、皆さんに協力してもらっている」(藤本和己さん)

条例が制定されてから丸3年、はたして市民の健康に効果は表れているのでしょうか。
受動喫煙に詳しい地元の内科医院の井門医師は、目覚ましい結果が出たと話します。

「美唄市においては急性心筋梗塞の入院数、搬送件数はいずれも減少している。それに対して周辺地域では逆に増えているというデータがある。美唄市で減ったというのは、受動喫煙による健康被害が抑えられたと考えるべきだと思う」(井門内科医院・井門明医師)

ちなみに、来年完成する新しい道議会庁舎に喫煙室を設けるかどうか。
市民団体から反対の声が上がるなど議論になっていましたが…。

「(会派内で)喫煙自体がだめだという意見はなかったと思っている」(自民党・道民会議 吉川隆雅幹事長)

1日、自民党会派は、控室の一角に喫煙スペースを設けるよう事務局に求める方針で一致しました。
改正健康増進法は来年4月には全面施行され、飲食店や職場などで、原則、屋内禁煙となります。