2018/06/15 05:00 北海道新聞 https://www.hokkaido-np.co.jp/article/199600
ハンバーグレストラン「びっくりドンキー」を全国展開するアレフ(札幌)は、受動喫煙を防ぐため、19年度中にも原則、全国の直営店で客席の全面禁煙を完了する。店内に専用の喫煙ブースを設置。将来はフランチャイズ(FC)店も全席禁煙を目指す。
ファミリーレストラン形態の外食チェーンでは全国的に禁煙の流れが進んでおり、同社も20年の東京五輪を控え、外国人客増を見込んで対応した。
4月現在、直営店は126店(道内24店、道外102店)で、約7割が全席禁煙。18年度内に81%に達する予定だ。
喫煙ブースは客席から離れた位置に設け、煙の漏れを防ぐため、入り口手前に換気設備を導入する。道内17店を含めた全国204のFC店の約2割でも全席禁煙にしており、今後、拡大する方針だ。
禁煙を強化するのは、客の要望に加え、「たばこの煙が広がる空間で働かせたくない」という声が、高校生などアルバイト従業員の保護者らからも寄せられていたため。
外食業界は人手不足が深刻で、同社は「働きやすい環境の整備にもつなげたい」としている。