2019/07/10 17:53 更新 北海道新聞 https://www.hokkaido-np.co.jp/article/323891
日本禁煙学会道支部の松崎道幸支部長(69)=旭川市=は10日、来年1月完成予定の新しい道議会庁舎を完全禁煙とするよう鈴木直道知事に求める住民監査請求を行った。道監査委員は請求を受理するか判断し、受理した場合は60日以内に監査結果を公表する。
請求書面によると、「公的施設である道議会内に喫煙所を設置することは議会の権威をおとしめる」と指摘。さらに喫煙所の設置は受動喫煙につながり、道民の健康増進を損なうと訴える。
松崎氏は会見を開き「試算では高性能の煙処理装置や維持費で1千万円以上かかる。無駄な支出だ」と強調。「他人任せにせず知事として立場をはっきり表明してほしい」と求めた。
日本禁煙学会道支部など4団体は6月19日、新庁舎に喫煙所を設置しないよう要望する申し入れ書を、村田憲俊議長と全5会派に提出。最大会派の自民党・道民会議は1日の議員総会で、会派控室に議員用の喫煙所を設けると決めた。
改正健康増進法で、行政機関は今月から全面禁煙となったが、道議会庁舎は議決機関として対象外。松崎氏は呼吸器内科医で道北勤医協旭川北医院院長を務める。
建設中の道議会新庁舎=10日、札幌市
2019/7/10(水) 17:30配信 北海道文化放送UHB https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190710-00000012-hokkaibunv-hok
建設が進む道議会の新庁舎に、自民党の会派が喫煙所を設置する方針を固めたことを受け道民から「待った」の声があがりました。その主張は…
住民監査請求を行ったのは日本禁煙学会北海道支部長の松崎道幸医師です。
7月1日から一部施行された改正健康増進法では行政機関や病院、学校などで原則禁煙となりましたが、2020年1月完成予定の道議会新庁舎は規制の対象外。
自民党・道民会議は会派の控室に議員用の喫煙所を追加することを決めました。
自民党 道民会議 吉川隆雅幹事長(7月2日取材):「分煙を徹底することで、受動喫煙防止する観点で議論をしてきた。最終的にその方向性をしっかりと踏襲していく」
これに対し、住民は喫煙所は道民の健康を損なうほか、周りに影響しないよう設置するには1000万円以上の費用がかかるなどとして、知事に庁舎の全面禁煙を求めています。
日本禁煙学会
北海道支部長 松崎道幸医師:「議会こそ率先して完全禁煙を実行して道民の模範になる行動をすべき。立法機関の議会に知事が口を出せないことはないはずなので、主導的に判断して行動してほしい」
道議会の喫煙所設置問題。道民はどう見ているのでしょうか。
道民:「自分もたばこを吸うけど(喫煙所は)道議会にはいらない。全国でたばこをやめようといっている時なのに」「(喫煙所は)私はあった方がいい。たばこを売っておいて片方で吸う場所を狭めて」「議員から襟を正していくというか、見本となるべきものではないか」