2019/07/26 00:23 北海道新聞 https://www.hokkaido-np.co.jp/article/328920 PDF
来年1月完成の新しい道議会庁舎への喫煙所設置を巡る問題で、北海道医師会の長瀬清会長(80)は25日、道庁で記者会見を開き、「受動喫煙防止の名の下に喫煙所を作るのはおかしい。良識を持って判断してほしい」と述べ、庁舎を含む敷地内を全面禁煙とするよう求めた。近く鈴木直道知事や村田憲俊議長、高橋亨副議長、各会派に申し入れ書を提出する。
道医師会は自民党道連の有力な支持団体で、長瀬氏は知事の後援会副会長を務めている。これまでも喫煙所設置に反対の立場を示していたが、意見を直接表明するのは初めて。
自民党・道民会議が新庁舎の会派の部屋に喫煙所設置を決めたことについて、長瀬氏は「暗澹(あんたん)たる思いになる。他県に率先して範を垂れるべきであるのに、税金を投入して作るのはいかがなものか」と疑問を呈した。
過去に道議会全会派で受動喫煙防止条例の制定を目指したが、喫煙する議員らが難色を示すなどして見送った経緯を踏まえ「今からでもきっちりした判断をするべきだ」と強調。自民会派内で浮上している屋内には置かず、屋外の敷地内に喫煙所を設置する案についても「おかしい。想像できない」と語り、敷地内の全面禁煙を訴えた。