2019/08/29 14:27 更新 北海道新聞 https://www.hokkaido-np.co.jp/article/339209
ファミリーレストラン「びっくりドンキー」を運営するアレフ(札幌)は10月1日から、直営店全店を店内で一切喫煙できない全面禁煙にする方針を固めた。フランチャイズ(FC)加盟店全店でも12月1日から、全面禁煙または専用ブースでのみ喫煙できる全席禁煙にする。飲食店など多くの人が集まる施設内を原則禁煙とする改正健康増進法が2020年4月に全面施行されることに対応。家族客の取り込みや従業員の労働環境改善にもつなげる。
びっくりドンキーは全国で322店舗(4月1日現在)を展開。このうち直営店は117店舗で、7割近い店舗が時間帯を区切ったり喫煙ブースを設けたりして分煙にしている。ただ、ブースから出てきた後の喫煙者のにおいが気になるといった声も多いほか、直営店で働く約7千人の従業員のうち3割が未成年であるなど受動喫煙の影響も考慮したという。事業所内も全面禁煙にする。
205店舗あるFC店については現在、5割の店舗で喫煙が可能だが、全面または全席禁煙のいずれかに切り替える。広報担当者は「快適な空間づくりを進め、家族客らの来店動機につなげたい」とし、喫煙者への理解を求める。
改正健康増進法では、原則として全面禁煙か、全席禁煙かを選ぶ必要がある。ファミレスでは、最大手のすかいらーくグループが9月1日から、デニーズは来年3月末までにいずれも全面禁煙にする予定で、こうした動きはさらに増えそうだ。