2019/11/03 05:00 北海道新聞 https://www.hokkaido-np.co.jp/article/361069
道議会の村田憲俊議長は、来年1月完成の新道議会庁舎への喫煙所設置問題を集中的に議論するため、全5会派による協議会を設置する方向で調整に入った。会派控室への設置を決めた自民党・道民会議(53人)に対し、他の会派が反発を強める中、結論を出せるかは不透明だ。
協議会設置は、敷地内全面禁煙を主張する公明党(8人)などが全会派での話し合いを要求したため。自民側も他会派の意見を聞きつつ、単独での喫煙所設置に理解を求めていく場にしたい考えだ。
協議会のメンバーは各会派から1人ずつとし、このほかに座長を置く方向。座長は村田議長が指名するという。設置の時期や検討手法などは今後詰める。
道議会各会派は2011年に「希望する会派の控室に喫煙所を設置できる」と取り決めたが、新庁舎での扱いは未定。公明党のほか、北海道結志会(9人)と共産党(3人)が敷地内全面禁煙を主張し、民主・道民連合(27人)は控室に設けない方針を示している。
一方、鈴木直道知事は道庁本庁舎の敷地内完全禁煙の検討を庁内に指示しており、道議会の判断に影響する可能性がある。