自民道連会長に議会禁煙要請へ 道医師会長

2019/11/08 05:00 北海道新聞 https://www.hokkaido-np.co.jp/article/362699

 

 北海道医師会の長瀬清会長が10日、自民党道連の吉川貴盛会長に対し、来年1月完成予定の新しい道議会庁舎の完全禁煙化を直接申し入れる。道議会最大会派の自民党・道民会議が喫煙所設置を決めた問題は、道内の自民党トップを巻き込む事態に発展する。

 道医師会は自民党道連の有力な支持団体。札幌市内で10日に開かれる医師会の創立記念式典に、吉川氏が来賓として出席するのに合わせて申し入れる。

 長瀬氏は自民会派の決定を容認できない考えを伝え、喫煙率が高い道内での受動喫煙対策の重要性を訴える。その上で、道民の健康増進を図る模範として、自民会派に喫煙所設置の決定撤回を指示するよう迫る構えだ。

 長瀬氏は2回の記者会見で設置反対を主張し、今月1日からは道医師会として、歯科医師会や薬剤師会などと連携し、道議会と道庁の敷地内禁煙を求めて署名活動を展開している

 一方の吉川氏は、これまで道議会の喫煙所問題からは距離を置いており、長瀬氏の申し入れが問題の行方にどう影響するか注目される。