道庁舎全面禁煙を容認 全道庁労組方針

2019/12/25 05:00 北海道新聞 https://www.hokkaido-np.co.jp/article/378090

 道職員でつくる全道庁労組(蒲池仁委員長)が、鈴木直道知事が目指す道庁本庁舎の敷地内完全禁煙化を受け入れる方針であることが分かった。道と職場環境について話し合う「安全衛生委員会」が週内にも開かれ、喫煙者への禁煙支援などを求める見通し。

 知事は、来年6月までに現在ある道職員向け屋外喫煙所を撤去して、新たな喫煙所は設けない方向で最終調整している。全道庁は安全衛生委員会で、新たな屋外喫煙所の設置を提案するが、道側から完全禁煙を求められれば受け入れる方向だ。

 新たな喫煙所を設置できる場所が敷地内で限られる上、道民の反発を招く恐れや道議会庁舎への喫煙所設置問題への影響などを考慮したとみられる。全道庁は、道庁内の受動喫煙対策を進める立場だが、喫煙者への配慮から段階的な禁煙化を求めていた。