道議会新庁舎の喫煙所 知事が消極的考え

2020/02/14 19:05 北海道新聞 https://www.hokkaido-np.co.jp/article/393278

 鈴木直道知事は14日の記者会見で、1月末に完成した道議会新庁舎への喫煙所設置について、自らが6月からの道庁本庁舎の敷地内完全禁煙を決めた経緯を説明した上で「基本的な考え方の中で判断する」と述べた。知事として施設管理上の最終判断が求められた場合を念頭に、設置には消極的な考えを示した

 知事は、道庁本庁舎の禁煙を決断した理由として、道が年度内に受動喫煙防止条例を目指していることや職員の健康推進などを挙げた。道議会新庁舎喫煙所も「税金での設置は困難という考えは変わらない」と改めて述べた。

 道議会全5会派のうち、自民党・道民会議のみが会派控室への喫煙所設置を決め、日本たばこ産業(JT)からの寄贈を想定。村田憲俊議長と各会派の会長らが断続的に協議しているが、議会全体としての結論は出ていない。新庁舎は備品などを搬入し、6月の第2回定例道議会から利用が始まる。

 

道議会喫煙所問題 3月25日まで結論 議長と全会派確認

02020/2/21 05:00 北海道新聞 https://www.hokkaido-np.co.jp/article/395267

 道議会の村田憲俊議長と全5会派の会長らは20日、道議会新庁舎への喫煙所設置を巡る問題について、27日に開会する第1回定例道議会の会期中に各会派会長会議を開き、結論を出す方針を確認した。

 全5会派のうち自民党・道民会議のみが会派控室への喫煙所設置を決め、日本たばこ産業(JT)からの寄贈を想定。民主・道民連合は設けない方針で、北海道結志会と公明党、共産党の3会派は敷地内の完全禁煙を主張している。

 20日に開いた会合でも、各会派が従来の主張を訴え、議論は平行線だった。ただ、新庁舎は5月下旬に利用開始となることから、3月25日までの会期中に議会全体としての結論を出すこととした。

 鈴木直道知事は記者会見で、喫煙所設置に消極的な姿勢を示し議会側にも考えを伝えている。