国会議員の喫煙調査 議連が申し入れ 衆参議長に

2020/09/10 05:00 北海道新聞 https://www.hokkaido-np.co.jp/article/458741 
山東議長(中央)に申し入れ書を手渡す尾辻会長(右から2人目)
山東議長(中央)に申し入れ書を手渡す尾辻会長(右から2人目)

 超党派の「国際基準のタバコ対策を推進する議員連盟」(会長・尾辻秀久元参院副議長、53人)は9日、国会議員が法で禁じられた議員会館の事務所(自室)で喫煙している問題に関し、実態調査と違反者への対処をするよう衆参両院の議長に申し入れた

 申し入れ書によると「国会自ら自浄作用を発揮すべきだ」とし、早急な調査と対応を求めた。「議員特権との批判を免れない」として、国会議事堂と議員会館の全面禁煙化も訴えた。尾辻氏らは山東昭子参院議長に申し入れ書を提出。衆院側は大島理森議長に代わり事務方が受け取った。大島氏は愛煙家で知られる。

 申し入れ後、議連の松沢成文幹事長は記者団に対し「自分たちでつくったルールを守らないのは特権意識の弊害だ」と強調した。山東議長は「(指摘は)その通り。議院運営委員長と相談し、対応したい」と応じたという。

 改正健康増進法が全面施行された今年4月以降、国会内は国の基準を満たした喫煙専用室以外での喫煙は禁じられている。国会の一部である議員会館では各階にある喫煙所に行かず、自室で吸う議員がおり、秘書らの受動喫煙被害が懸念されている。

 

 

国会議員事務所で違法喫煙 調査と禁煙徹底申し入れ

2020/9/9日 18時36分 TBS https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4074031.htm 


 国会議員による議員会館事務所での違法な喫煙が後を絶たないことを受け、超党派の国会議員が山東参院議長に禁煙の徹底を申し入れました。

 「国会議員が法律を破って喫煙をして、受動喫煙の被害にあっている秘書さん、ブリーフィングに来る官僚の皆さん、陳情に来るお客様、大変苦しんでいる」(日本維新の会 松沢成文参院議員)

 超党派の国会議員は9日、山東参院議長に対し、議員会館事務所での違法な喫煙を調査し、事務所内での禁煙が徹底されるよう申し入れました。

 議員会館の事務所内は法律で4月1日から全面禁煙となっていますが違法な喫煙が続いており、先月、橋下元大阪市長が「特権階級か!役所が禁煙なら、まず議員こそが禁煙だろ!」と指摘するなど波紋が広がっていました。

議員会館内喫煙の調査要請「国民から批判出ている」

スポーツ https://www.nikkansports.com/general/news/202009090000740.html
 

受動喫煙防止に取り組む超党派の議員連盟の尾辻秀久会長(自民党)は9日、山東昭子参院議長と議長公邸で会い、一部の議員が議員会館の事務所内で違法に喫煙しているとして、実態調査を要請した。同席者によると、山東氏は「来訪者が受動喫煙を受けるのは許されない。しっかりと対応する」と述べた。

同席した松沢成文参院議員(日本維新の会)は、記者団に「国会議員の特権意識だとして、国民から批判が出ている。順法精神の面でも恥ずべきことだ」と語った。大島理森衆院議長とは面会日程が調整できず、文書で同様に申し入れたという。

屋内を広く禁煙とする改正健康増進法が4月に全面施行され、議員会館では各階の喫煙室以外は禁煙となっている。立憲民主党の枝野幸男代表が8月末、自身の事務所内での喫煙を認め、陳謝した経緯がある。(共同)