道議の違法喫煙認定　札幌市保健所が初調査　今後も対応注視

2020/10/07 05:00　北海道新聞　https://www.hokkaido-np.co.jp/article/468033　

　一部道議による道議会新庁舎内での違法喫煙問題で、札幌市保健所は６日、施設管理者の道議会事務局を５日に初めて調査したことを明らかにした。聞き取りや現地調査を行い、違法な喫煙があったと判断。禁煙の周知を改めて求めた。

　調査は改正健康増進法に基づいて行われ、市保健所によると担当部長ら３人が、道議会事務局総務課長と課長補佐に保健所で状況を聴取。職員２人が道議会にも足を運んだ。

　聞き取りに対し道議会側は違法喫煙について、道議の庁舎内での喫煙を現認しておらず、個人を特定した形の通報がないことを理由に調査していないと説明。ただ、庁舎内での喫煙に関し「残念」とも述べており、保健所は違法喫煙を事実上認めたと判断した。

　法律上、喫煙所がない道議会庁舎内は禁煙となっている。保健所は、庁舎の地下駐車場や会派控室など１５カ所に掲示している禁煙を呼び掛けるポスターの状況なども調べた。

　今回は道議への直接調査は行わなかったが、保健所は取材に対し「道議会側の今後の対応を見守り、それでも何らかの不備が生じた場合にさらなる対応を検討したい」としている。

　改正健康増進法では喫煙専用室以外での喫煙は違法行為となり、保健所が指導する権限を持つ。指導を繰り返しても従わないような悪質なケースでは、３０万円以下の過料が科されることもある。

道議会禁煙　道医師会などが要望書　知事と議長に

2020/10/09 21:09　北海道新聞　https://www.hokkaido-np.co.jp/article/469225　

　北海道医師会などは９日、道議会新庁舎の完全禁煙の実現を求める要望書を、鈴木直道知事と村田憲俊道議会議長宛てに提出した。改正健康増進法で全面禁煙となっている新庁舎内で一部道議の喫煙が判明したことを受けた対応。

　要望書は道医師会、日本禁煙推進医師歯科医師連盟道支部、日本禁煙学会道支部の連名。一部道議の違法喫煙について「誠に残念」とした上で「完全禁煙実現の決定が先送りされていることは改正健康増進法の趣旨に反し、道政への不信を招きかねない。一刻も早い完全禁煙の実現を」と求めた。

　道医師会の長瀬清会長らが道庁で浦本元人副知事に、道議会で近藤晃司議会事務局長にそれぞれ要望書を手渡した。浦本副知事は「道議会でも法令を順守しながら今後の対応について議論いただけると思っている」と述べた。

北海道議会に“完全禁煙”求め　北海道医師会が要望書

北海道議会の新庁舎内で一部の道議が喫煙していた問題について、「見過ごせない」としてきた北海道医師会の長瀬会長が一刻も早い完全禁煙を求め、知事宛ての要望書を提出しました。

北海道医師会の長瀬会長は、かねてより要望している道議会新庁舎の完全禁煙について、決定が先送りされているとして知事に向け一刻も早い実現を求めました。

道議会は改正健康増進法により全面禁煙となっていますが、一部の道議が地下駐車場などで喫煙する違法行為が明らかになっています。

札幌市保健所も道議会事務局に聞き取り調査をする事態にもなっています。長瀬会長は知事に向け、強い対応を求めました。