道議喫煙 札幌副市長「明らかな法律違反」 改善なければ厳格な対応検討

2020/10/14 23:05 更新 北海道新聞 https://www.hokkaido-np.co.jp/article/470721 

 一部道議による道議会新庁舎内での喫煙問題について、札幌市の町田隆敏副市長は14日の市議会決算特別委員会で「明らかな法律違反でたいへん遺憾だ」と述べた。その上で、札幌市内での指導権限がある市保健所の所管自治体として、改善されない場合は改めて違反者への指導や助言を行う可能性も示した。

 新庁舎での一部道議の喫煙は9月中旬に表面化。保健所は10月5日に道議会を訪ね、庁舎内での議員の喫煙の事実があるか施設管理者の道議会事務局に確認した。喫煙があったと推測されたため、同事務局に、道議が再び喫煙しないよう周知徹底することを求めた。

 市は改正健康増進法では専用室以外での喫煙は違法で、違反者への助言・指導、喫煙の中止を求める場合もあり、違反が続く場合には過料を科すことも検討すると説明。町田副市長は新庁舎での道議の喫煙について「議会事務局からの要請に従わず、違反が再三繰り返される場合には、より厳格な対応を行う」とした。

 同法では、繰り返し指導しても従わない場合、30万円以下の過料が科されることもある。