自民党の竹下亘国対委員長は4日、津市での講演で、政府と自民党の間で調整が難航している受動喫煙対策の法案に関し、「ただ一人全く分かろうとしない大臣がいて、なかなか妥協が成立しない。自分の言うことだけが通るなら政治は要らない」と述べ、名指しを避けつつも、厳格な規制を主張している塩崎恭久厚生労働相に妥協を促した。
厚労省は、小規模のスナック・バーを除き飲食店を原則禁煙とする案を示しているが、自民党側は「喫煙可」などの表示を条件に喫煙を認める範囲を広げるよう求めている。自らも喫煙習慣がある竹下氏は「たばこ大好きの私にとっては、今国会に法案が出てこない方がいいと思いながら構えている」と述べ、個人的には先送りを望んでいるとの本音ものぞかせた。