紙たばこ増税「中長期課題」 加熱式が価格逆転も 税制改正

配信  時事 https://news.yahoo.co.jp/articles/7a2c841daa2a28099463356627aa4e4cf34ec72c

 2022年度税制改正で、たばこ税の在り方は中長期的な課題に位置付けられた。

  一部で要望のあった紙巻きたばこの増税は見送り、たばこ税は既定方針通り来年10月に加熱式のみ増税となる。この結果、業界関係者の試算によると、商品によっては加熱式の価格が紙巻きを上回る見込み。

  たばこ税をめぐっては、今後の成長分野とされる加熱式への逆風を警戒し、英国たばこ大手の日本法人「ブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパン」(BATJ、東京)が政府・与党に22年度の紙巻き増税を要望。これとは別に、医師会などが健康被害防止の観点からたばこ増税を求めていた。

 たばこ増税は18年度税制改正で、22年までの実施が決まっている。紙巻きは18年、20年、21年の3段階でそれぞれ1本1円ずつ引き上げ、加熱式は18年から22年までの5段階で増税することになっている。