岩手県議会の禁煙巡り「吸った」もんだ 特別扱いやめる? 続ける?

【岩手】JTが2014年に約200万円で議会棟に整備した喫煙所をめぐり

6/27(木) 13:41配信 河北新報 https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201906/20190627_71041.html

 

 青森県議会は26日、各会派代表者会議を開き、議会棟などを7月から全面禁煙にすることを全会一致で決めた。県が管理する庁舎なども全面禁煙が既に決まっており、県庁敷地内では原則たばこが吸えなくなる。

 全6会派と無所属議員3人の意見を集約したところ、全面禁煙に反対の会派などはなかった。議会棟2階の喫煙室は廃止し、他の使い道を検討するという。

 県議会の森内之保留議長は「議会棟の全面禁煙を進められて安心している。受動喫煙防止に向けてさらなる取り組みをしたい」と話した。

 受動喫煙の防止を目的とした昨年7月の健康増進法の一部改正を受けて、県が4月に敷地内の全面禁煙を決定。議会側にも協力を求めていた。

◎岩手県議会 喫煙所存廃に賛否

 岩手県議会が、議員用喫煙所の存廃を巡って擦ったもんだを繰り広げている。26日の議会運営委員会は「特別扱いは改めよう」「いや、現状通りでいい」と議論百出。結論は28日に持ち越しとなった。

 議会棟の喫煙所は、日本たばこ産業(JT)が2014年11月に約200万円で整備し、使用期間5年の約束で県に寄付した。こうした経緯を念頭に議運では「使用期限の11月をめどに議論したらどうか」と先送り提案も飛び出した。

 話し合いを見守っていた肺がんで闘病中という議員がしびれを切らし「一つでも危険因子を減らすのは当たり前。素直に考えて結論を出してほしい」と呼び掛ける一幕もあった。

 受動喫煙対策を強化する改正健康増進法の施行を踏まえて県は7月、県施設を屋外も含めて原則全面禁煙とする。議会棟だけは議会に判断を委ねていた。