2023年01月07日 https://karapaia.com/archives/52319117.html
マナーの良い喫煙者ももちろんいるが、ポイ捨てする喫煙者がいるのも事実だ。スペインでは毎年何百万本ものタバコの吸い殻が、路上や浜辺に投げ捨てられている。
たばこの吸い殻は、最も遍在するごみの 1 つだ。
フィルターは、多くの場合、非生分解性のプラスチックセルロースアセテート繊維でできているため、環境に悪影響を与えることが指摘されている。
また、分解するのに約10年かかり、その過程でヒ素や鉛などの有毒物質を放出する。
毎年 4 兆 5000 億本のたばこの吸い殻が廃棄されており、その 3 分の 2 が不適切に廃棄されていることを考えると、問題の規模は膨大だ。
一部地域では、海岸や都市のゴミの清掃で見つかったゴミ全体の最大 40% が、たばこのフィルターだったという。
NGO団体『オーシャンコンサーバンシー』は、たばこの吸い殻は海洋汚染の最も一般的な形態であり、ビニール袋やボトルよりも多く、推定 50 億本が海に捨てられていると伝えている。
公衆衛生のために、そして海に流れ込む吸殻の数を減らすために、去年スペインではバルセロナ市内の10か所の他、国内525か所の海岸を禁煙に指定し、公共エリアでの喫煙を減らすことに努めている。
References:Tobacco companies must pay for clean up of discarded cigarettes in Spain / written by Scarlet / edited by parumo
参考:"プラスチック汚染防止条約"へ交渉開始 2022年12月02日
NHK解説